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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6951 日本電子

東証P
5,662円
前日比
+44
+0.78%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.3 2.20 1.62 20.22
時価総額 2,918億円
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雨宮京子氏【いきなりの波乱相場、ここからの展望と個別戦略】(1) <相場観特集>


―米SVB破綻の爪痕深く、乱高下の為替市場にも視線集中―

 週明け13日の東京株式市場は前週末の欧米株市場が急落したことを受け、リスク回避売りに晒される展開となった。米金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ<SIVB>傘下のSVBが経営破綻したことで、市場センチメントが大きく弱気に傾いている。この日の日経平均株価外国為替市場でのドル安・円高も重荷となり、一時500円を超える下げに見舞われた。ここからの相場展望と個別株戦略について雨宮総研の雨宮京子氏に、また為替の見通しについては、外為オンラインの佐藤正和氏にそれぞれ話を聞いた。

●「SVB破綻は連鎖せず、利上げ懸念は緩和」

雨宮京子氏(雨宮総研 代表)

 週明けの東京株式市場は、前週末の欧米株安の余波で大きく下値を探る展開を余儀なくされている。テック関連のスタートアップに投資する米SVBの経営破綻がマーケットを揺るがしている。かつてのリーマン・ショック以来となる大型金融機関の破綻で、リスクの波及に否が応でもマーケットは身構える局面を強いられた。ただ、結論を先に言えば、これが日本の株式市場に与える影響は限定的であると考えている。リーマン・ショック時と比べ、金融システム自体が強靱なものとなっていることで、連鎖的な金融不安にはつながりにくいだろう。

 一方、今回の一件によってFRBによる利上げ懸念が和らぐことも考えられる。インフレに対する警戒も、前週末発表された米雇用統計の結果を見る限りピークアウトしている可能性が高い。日本株市場はここから3月期末にかけ、需給面で売り買い双方に思惑が生じやすくなるが、大きく下押せばそれだけリバウンドに向けた動きも期待できると考えてよいだろう。日本株はPBRなど株価指標面での割安さが際立っており、悪環境にも耐えられるようなバリュー株を中心に仕込んでおきたいところだ。3月期末にかけての日経平均のレンジは下値が2万7000円、上値は2万8600円前後とみている。

 個別株では、まず三社電機製作所 <6882> [東証S]の押し目に注目している。パワー半導体関連の一角でPBRの割安さが魅力となる。また、半導体製造装置関連では日本電子 <6951> [東証P]もマーク。更に日本特殊陶業 <5334> [東証P]は高配当利回りで、今期予想EPSも418円と高く妙味がある。半導体セクター以外では防衛関連の一角で出遅れ顕著なIHI <7013> [東証P]や、再生医療分野のバイオベンチャーであるステムリム <4599> [東証G]。また、eスポーツに特化した商社で今後の成長期待が大きいウェルプレイド・ライゼスト <9565> [東証G]は決算発表が間近だが、チェックしておきたい。


(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(あめみや・きょうこ)
雨宮総研 代表。元カリスマ証券レディとして、日興証券時代は全国トップの営業実績を持つ。ラジオ短波(現ラジオNIKKEI)、長野FM放送アナウンサー、『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)記者、日経CNBCキャスター、テレビ東京マーケットレポーター、ストックボイスキャスター、SBI証券 投資情報部などを経て現在に至る。

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