三菱UFJなどメガバンクが堅調、週末の決定会合控え思惑錯綜
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株がやや買い優勢の展開となっている。今週末10日に予定される日銀金融政策決定会合の結果発表と黒田日銀総裁の任期中最後の記者会見にマーケットの関心が高い。国内でもインフレ懸念が高まるなか、イールドカーブ・コントロールの解除もしくは許容変動幅の拡大などの金融政策修正に対する思惑が一部にある。一方、市場では「今月3日に発表された2月の都区部CPI上昇率が前月(1月)と比較して鈍化したこともあって、緩和策からの方向転換を急がないとの見方が強まっている」(中堅証券ストラテジスト)とする声もあり、強弱観が対立している。ただ、指標面からメガバンクは低PBR是正の流れに乗り下値抵抗力を発揮しやすく、配当権利取り狙いの買いも株価に浮揚力を与えているもようだ。
出所:MINKABU PRESS
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