新興市場銘柄ダイジェスト:トライアイズは大幅に続伸、AIinsideがストップ高
<7094> NexTone 4030 +145
大幅に反発。4月1日より新たに著作権管理を受託する移管予定作品数が1万1187曲(速報ベース。前年4月は6078曲)に増加すると発表している。内訳は新規移管による純増が6049曲、委託範囲拡大が5138曲。著作権管理の曲数増加は業績拡大に資するとの見方に加え、NexTone株は2月15日に直近安値(3580円)を付けた後は下げ渋っており、底打ち感も買いを支える要因となっているようだ。
<4840> トライアイズ 443 +43
大幅に続伸。23年12月期の純損益予想を従来の0.19億円の赤字から1.10億円の黒字(前期実績4.68億円の黒字)に上方修正している。海外子会社の有償減資実施に伴い、出資時と有償減資時に適用した為替レートの差異で1.56億円の為替差益を営業外収益として計上したため。営業損益予想は0.01億円の黒字(同1.04億円の赤字)で据え置いた。2月14日に通期予想を発表したばかりとあって、早々の業績修正が好感されているようだ。
<3556> リネットジャパン 570 +80
ストップ高。障がい者向けグループホームを展開するアニスピホールディングス(東京都千代田区)を完全子会社化する契約を締結すると発表している。取得価額は現時点では未定だが、最終的に決定次第開示するとしている。アニスピHDはペット共生型障がい者グループホームやフィットネス型障がい者デイサービス、訪問看護、放課後等デイサービス、日中支援型障がい者グループホームなどの拠点を全国に持つ。
<4488> AIinside 4755 +700
ストップ高。一部メディアが「東北大学と宇宙空間での使用を想定した省電力の次世代AIの共同研究を始める」と報じ、買い手掛かりとなっている。報道によると、「月面や宇宙で運用するロボットは電力消費を抑えた高効率な稼働が求められる。同社の技術を研究やロボット開発に活用してもらい、厳しい環境下でも高い精度を発揮する次世代AIプラットフォームの実現などにつなげる」という。
<4599> ステムリム 888 +12
大幅に反発。塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発品レダセムチド(HMGB11)から創製したペプチド医薬について、栄養障害型表皮水疱症を対象とした追加第2相臨床試験で第1例目の患者への投与が開始されたと発表している。難治性潰瘍の閉鎖を指標とし、有効性を検討する。実施予定被験者数は3例で、終了予定日は24年5月31日。HMGB11は体内の間葉系幹細胞を患部に誘導する細胞の核内タンパク質。
<5243> note 691 +34
大幅に3日続伸。東証が2日付で信用取引に関する規制措置を解除し、売買の活性化につながるとの期待から買われている。前日まで新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)となる規制措置を受けていた。日証金も貸借取引の銘柄別増担保金徴収措置を解除した。note株は2月14日に上場来高値を記録した後は軟調に推移していたため、押し目買いも入っているとみられる。
《ST》
提供:フィスコ