アキレスが後場急動意、6.6%相当の自社株買い発表で投資資金集中
アキレス<5142>が後場急速人気化し、一時9.6%高の1356円まで値を飛ばした。同社はきょう後場取引時間中(午後2時)に発行済み株式数の6.58%に相当する100万株、金額にして18億円を上限とする自社株買いを発表(取得期間は3月1日~24年2月27日)、更に50万株を3月9日に消却することも併せて発表した。これが材料視される形で投資資金を誘導した。6.6%相当の自社株買いはインパクトがある。
同社は運動靴の大手で子供用の「瞬足」を中心に需要を捉えているが、23年3月期は原料のナフサ価格の高騰で採算が悪化し15億円の営業赤字を見込んでいる。ただ、自己資本比率56%と財務面は強固で、年40円の配当を継続する見通し。3%超の配当利回りを維持する一方、PBRは0.4倍程度と極めて割安圏にある。東証は今春をメドにPBRが継続的に1倍未満に放置されている上場企業に対し、改善策及びその進捗状況について開示する要請案を明らかにしているが、同社のように株主還元への取り組みは、ROEを高め、PBR上昇にもつながる有効な策とみられている。
出所:MINKABU PRESS
同社は運動靴の大手で子供用の「瞬足」を中心に需要を捉えているが、23年3月期は原料のナフサ価格の高騰で採算が悪化し15億円の営業赤字を見込んでいる。ただ、自己資本比率56%と財務面は強固で、年40円の配当を継続する見通し。3%超の配当利回りを維持する一方、PBRは0.4倍程度と極めて割安圏にある。東証は今春をメドにPBRが継続的に1倍未満に放置されている上場企業に対し、改善策及びその進捗状況について開示する要請案を明らかにしているが、同社のように株主還元への取り組みは、ROEを高め、PBR上昇にもつながる有効な策とみられている。
出所:MINKABU PRESS