三洋化成工業---防衛装備庁、有機正極二次電池の充放電機構の解明と高エネルギー密度化の研究を採択
三洋化成工業<4471>は22日、ソフトバンク<9434>、ORLIB、日本ケミコン<6997>および産業技術総合研究所(産総研)と、防衛装備庁の「安全保障技術研究推進制度」に係る2022年度新規採択研究課題の公募にて、ソフトバンクが研究代表機関となって提案した研究課題「有機正極二次電池の充放電機構の解明と高エネルギー密度化の研究」が採択されたことを発表。
有機正極二次電池は、正極活物質に有機材料を用いることが特徴である。有機材料は重量エネルギー密度の大幅な向上が期待されている。レアメタルを含まない有機正極の使用によるコスト低減や自国資源でのサプライチェーン安定化などの利点がある一方で、電極内の活物質割合やサイクル寿命などに課題があった。
同研究は、有機正極二次電池に着目して、その充放電機構の解明や高サイクル特性と高重量エネルギー密度(Wh/kg)の両立に取り組み、重量エネルギー密度500Wh/kgを超える長寿命有機正極二次電池を開発し、レアメタルの資源不足や価格高騰の影響を受けにくい有機正極二次電池の早期実用化を目指す。
《YI》
提供:フィスコ