新興市場銘柄ダイジェスト:ブランディングは昨年来高値、eWeLLが大幅に6日ぶり反発
<4264> セキュア 1219 -41
伸び悩み続落。ヘッドウォータース<4011>との協業を強化し、大手リテール企業向けにAIを活用した店舗DXの高度化や全国展開を支援するソリューションサービスを共同で提供すると発表している。コンビニエンスストアやドラッグストア、ファッション店舗などに最適化された売り場づくりを提案するAIソリューションと多店舗へ展開可能なプラットフォームを構築するほか、スマートビルディングなどへの応用や海外展開も視野に入れる。
<4011> ヘッドウォーター 7060 -620
大幅に4日ぶり反落。セキュア<4264>との協業強化を好感して昨年来高値を更新したが、その後は利益確定売りに押されている。AIを活用した店舗DXの高度化や全国展開を支援するソリューションサービスをセキュアと共同で大手リテール企業に提供する。ただ、ヘッドウォータース株は経済産業省の「GXリーグ基本構想」に賛同したことなどを材料に短期間に急騰しており、高値警戒感から売られているようだ。
<7067> ブランディング 1370 +204
昨年来高値。医療法人社団翔友会(東京都港区)理事長でシェアリングテクノロジー<3989>などの株主として知られる綿引一氏らが計9万7416株(保有割合6.00%)を所有していることが大量保有報告書で明らかになり、買い材料視されている。保有目的は、安定株主としての保有。報告義務発生日は13日。内訳は綿引氏が6万4944株、共同保有者の情報通信業SAIAS(東京都港区)が3万2472株。
<6086> シンメンテ 1516 +59
昨年来高値を更新。23年2月期の期末配当予想を従来の20.00円から23.00円(前期末実績19.00円)に増額修正している。上場10周年記念配当として3.00円を加えた。年間配当も同額となる。配当増額が好感されていることに加え、シンメンテホールディングス株は2月17日に昨年来高値を記録した後は軟調に推移していたため、押し目買いも入っているとみられる。
<2370> MDNT 74 +1
続伸。台北のMedigen Biotechnology Corporation(MBC)とライセンス契約を締結したがんを対象疾患とするγδT(ガンマ・デルタT)細胞培養加工技術を用いたがん免疫細胞治療の医療機関での提供について、台湾の規制当局から承認を得たと発表している。メディネットは今後のMBCのγδT細胞の培養加工件数に応じてロイヤリティを収受する。γδT細胞は体内の様々な免疫機構に関与していると報告されている免疫細胞。
<5038> eWeLL 4275 +325
大幅に6日ぶり反発。25年12月期の営業利益目標を14.15億円(22年12月期実績は6.92億円)とする中期経営計画を発表している。現在の2本柱であるクラウドサービスとBPOサービスの強みを継続的に向上させ、収益を拡大させる。また、今回の中計の準備期間を経て次期中計以降での新規事業である医療データビジネスの成長本格化を推進し、在宅医療のプラットフォーマーを目指すとしている。
《ST》
提供:フィスコ