CaSy Research Memo(6):会員数及び登録キャスト数ともに順調に増加、成長期へランクアップの見込み
■今後の見通し
CaSy<9215>の2023年11月期の業績見通しについては、売上高で前期比201百万円増の1,537百万円(同15.1%増)、営業利益は同33百万円減の0百万円、経常利益で同21百万円減の0百万円、当期純利益で同9百万円減の0百万円と過去最高益を更新する見通しである。家事代行サービスの件数は前期比22%増、定期UU数は前期比約3割増を見込んでおり、価格改定や定期UU数などの積み上げにより売上高は下期に偏重するものの現時点で業績予想に変更はない。
2019年11月期第1四半期は売上高169百万円、売上総利益60百万円だったが、その後売上高、売上総利益ともに順調に増加し、2022年11月期第4四半期には、売上高369百万円、売上総利益132百万円となり、過去最高の業績となった。今後も同社の目標KPIである定期UU数の増加が継続すれば、売上高、売上総利益も乗じて増加となり、営業利益も黒字を継続するものと見ている。
家事に手が回りにくい多忙な子育て世帯やビジネスパーソンなどを中心に会員数が増加しており、2022年11月末時点で会員数は約150,000人、キャストエンゲージメント施策にも注力してきた結果、登録キャスト数は約12,000人となった。同社は、定期UU数の増加に乗じて顧客登録数は前年同期比12.8%増、キャスト登録数は同36.4%増とともに増加しており、同社のビジネスモデルの観点から見れば、今後も需給のバランスがとれていけば、同期以降も売上高及び売上総利益は順調に推移し、今後は損益分岐点を超えて順調に成長期へとステージアップすると見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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提供:フィスコ