バルテス---3Qも2ケタ増収・大幅な増益、ソフトウェアテストサービス事業が好調に推移
バルテス <4442>は14日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比36.8%増の65.48億円、営業利益は同212.5%増の8.21億円、経常利益は同212.0%増の8.31億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同212.5%増の5.69億円となった。
同社によると、ソフトウェアテストサービス事業の売上高は前年同期比38.7%増の59.51億円となった。従来は上半期に偏重していた人材採用を通年採用方針に変更した影響により採用費は増加したが、増収となったことで、セグメント利益は同158.5%増の7.86億円となった。金融や公共、流通向けなどのエンタープライズ系領域の売上高が堅調に推移し、新規大型再構築案件の上流工程・PMO・QMOや、大型マイグレーション案件への参画も増加した他、DX需要を取り込み、Webサービス案件の受注も拡大した。また、ミントを新規連結したことも売上高及びセグメント利益の拡大に貢献している。
Web/モバイルアプリ開発サービス事業の売上高は同19.6%増の5.67億円、セグメント利益は0.89億円(前年同期は0.06億円の利益)となった。アプリ開発やリバースエンジニアリングサービスの売上高が増加したことに加え、セキュリティ・脆弱性診断に係る売上高も堅調に推移した。また前年同期に発生し、利益を圧迫した不採算案件への対応として進めた管理体制強化が実を結び、当期の不採算案件発生はなかった。
オフショアサービス事業の売上高は同29.8%増の0.28億円、セグメント利益は同38.8%減の0.05億円となった。フィリピンでの新型コロナウイルス感染症対策に関しては、ロックダウン後の経済活動の正常化が進んでおり、各社対応を進めている。その中で同事業においては、現地日系企業からの引き合いが増加傾向にある。
なお2023年3月期通期については、来期コア人材採用に向けた投資やグループ拡大に向けた組織体制強化投資、拠点オフィスの拡張投資等、今後の事業拡大に向けた戦略的先行投資を第4四半期も継続して実施することから、売上高が前期比31.9%増の88.47億円、営業利益が同68.8%増の9.62億円、経常利益が同67.6%増の9.72億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同56.6%増の6.47億円とする11月14日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ