マイクロアド---収益性の高いデータプロダクトの売上増加が寄与し、1Q営業利益は前年同期比60%増・通期進捗43%
マイクロアド<9553>は14日、2023年9月期第1四半期(22年10月-12月)連結決算を発表した。売上高が33.53億円、営業利益が3.33億円、経常利益が3.13億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が2.11億円となった。2022年9月期第1四半期は四半期連結財務諸表を作成していないため、対前年同四半期増減率は記載していない。
データプロダクトサービスの売上高は15.41億円となった。「UNIVERSE」と「デジタルサイネージサービス」の2つのサービスが属している。「UNIVERSE」とは企業のマーケティング活動を支援するデータプラットフォームとなっている。「UNIVERSE」の拡大にあたっては、2022年度より顧客属性に特化した営業組織へと改変することで、より顧客属性に応じた機動的な製品開発や製品提供体制を整えている。また、リモートワーク中心に変化している顧客企業に対して、新たにオンラインセミナーの開催やオンラインでのリード獲得を目的としたインサイドセールスに特化した新しい営業組織を構築した。「顧客企業の製品やサービスの認知に重点を置くブランドマーケティング領域」「スマートフォンアプリやECサイトなどの直接的な広告効果を重視するダイレクトマーケティング領域」「その他の中小顧客を中心とした領域」「オンラインセミナーの開催などによる、デジタル施策による顧客リード獲得に特化した営業組織」という4つの領域毎に製品開発~営業活動の戦略を策定。より顧客のニーズや規模に合致したサービス提供を実現することで、主要なKPIである稼働アカウント数が順調に拡大している。デジタルサイネージサービスにおいては、注力しているリテールサイネージ領域において、消費財メーカーを中心とした広告出稿が100ブランドを超えるなど順調に拡大している。
コンサルティングサービスの売上高は18.11億円となった。「メディア向けコンサルティングサービス」と、「海外コンサルティングサービス」の2つのサービスが属している。メディア向けコンサルティングサービスは、日本国内においてインターネットメディアの広告枠を預かり、様々な広告を組み合わせることでメディア企業の広告収益を最大化するサービスを提供している。特に同社が提供する「MicroAd COMPASS」においてはメディア企業に対する広告枠の企画提案などによるサポート体制の強化によって取引量が順調に拡大している。海外コンサルティングサービスは、台湾を中心としたデジタルマーケティングのコンサルティングサービスを提供している。海外拠点の売却等により、売上高は前年比でマイナス成長となっているが、新型コロナウイルスの影響が縮小することで訪日観光客が増加しており、日系企業のインバウンド需要が拡大している。そのような需要の拡大に向け、訪日観光客向けの様々なサービスの提供を新たに開始している。
2023年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.5%増の129.00億円、営業利益が同23.0%増の7.71億円、経常利益が同30.8%増の7.75億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.2%増の6.06億円とする期初計画を据え置いている。
《YI》
提供:フィスコ