貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6971 京セラ

東証P
1,478.5円
前日比
-12.0
-0.81%
PTS
1,469円
19:53 11/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
29.3 0.65 3.38 6.31
時価総額 22,332億円
比較される銘柄
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TDK, 
パナHD

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NTL Research Memo(4):各セグメントで市場優勢性のある自社開発製品群を持つ


■日本テクノ・ラボ<3849>の強み

1. Mistral
制御システムソフトウェア「Mistral」が対象とするプリンタは、特殊な用途で用いられるものであるため、高精度・高画質が求められるが、顧客の多様かつ高度な要望に沿ったプリンタ出力を実現するために、コンピュータ接続制御装置、イメージ展開ソフトウェア、ネットワーク接続ソフトウェア、画像処理ソフトウェア、カラー合成ソフトウェア、スキャナ入力装置制御ソフトウェア、カラー調整ソフトウェア、データフォーマット自動認識変換ソフトウェア、インクジェット吐出制御ソフトウェア等様々な制御システムソフトウェアにかかる構成要素技術のすべてを顧客に提供している。インクジェットラインヘッドコントローラ市場での評価は非常に高く、これらの技術が同社の強みとなっている。

また、「Mistral」は紙媒体のみならず、プラスチック、基板、容器、フィルム等が印刷の対象となることに加えて、塗装、マーキングシステムにも用途がある。これにより、塗装工程や印刷工程などといった、従来はスクリーン印刷やシルク印刷などに依存していた工程が、ラインの簡素化、合理化、低公害化、適正在庫化、生産情報のオンライン化などとあいまって、同システムで製品のトラッキングも含めた高性能プリンタ(塗装)ラインを構築することが可能となる。

「Mistral」の優位性としては、オリジナルヘッドドライバアーキテクチャーによりカスタマイズが可能で、ヘッドや印刷巾(ヘッド1個から複数並べたラインヘッド)を自由に選定できる点がある。一例を挙げると、米Hewlett-Pckard Companyの産業大型印刷機では、4インチヘッドを26個並べた印刷装置で2,800mmが可能となる。この優位性により、FUJIFILM Dimatix Inc.や京セラ<6971>などの世界最高ヘッドに対応が可能となっている。また、「Mistral」のテクノロジーとFUJIFILM Dimatixの最先端技術による高性能・高耐久性の産業用インクジェットヘッド「Samba」を組み合わせることにより、高精細印刷分野など産業用途に最適なインクジェットプリンタとなる。

2. SPSE PRINT SCOPE
認証印刷ソリューション「SPSE PRINT SCOPE」は、プリンタメーカー純正プリンタドライバ、Microsoft Windows OS純正Standard TCP/IP Port Monitorを使用しながら、印刷物の内容をテキストとイメージで抽出可能とした印刷ソリューションである。「SPSE PRINT SCOPE」導入については、メガバンク、大手証券会社の半数以上をはじめとした金融、大手通信・製造業界に、数万人規模の大規模導入実績を誇る。

「SPSE PRINT SCOPE」の特長は、印刷実態を可視化し、印刷環境全体のマネジメントができる基盤であることだ。認証印刷はもちろん、印刷内容が監査・検閲可能な印刷セキュリティを確保しながら、部門ごと、機器ごとの印刷量の把握や印刷機器の最適な稼働、印刷コストの管理といった印刷環境をトータルでマネジメントできる。また、あらゆる環境でシステム構築が可能で、仮想PC環境のほか、シンクライアント、ThinPrint(印刷システム)導入環境にも対応している。ネットワーク分離(基幹系・情報系)、Web分離環境の印刷環境も統合しており、Windows、Linux、Mac OS環境混在でも認証印刷が可能であるほか、共有プリントサーバーがあってもシステム構築が可能だ。さらに、純正プリンタドライバで印刷品質を担保し、出力先を選ばない環境が可能である。情報セキュリティに関しては多くの企業が対策を講じているが、印刷物の放置、置き忘れ、紛れ込みは情報漏洩の根源であり、印刷物の放置を撲滅し流出を未然に防止できる。情報漏洩の多くは電子媒体によるものと思われがちであるが、電子化が進む現在でも情報漏洩の原因の多くが紙媒体である。紙を多く使用する複合機のセキュリティ対策が重要となるが、全体的な印刷環境の改善を行うことで、セキュリティ強化とコスト削減を実現している点が強みと言える。

3. FIREDIPPER
映像統合監視ソフトウェア「FIREDIPPER」は、障害や誤作動などが許されない、必要不可欠な場面で利用されるインフラ系映像監視に特化した、完全自社開発の映像監視ソリューションである。映像サーバーは冗長化構成が可能で様々な目的に応じたカメラ映像の配信、録画蓄積をノンストップ運用で実現している。また、火災報知機、非常ドア、各種センサー群との連携も可能で、拡張性も備えている。全国規模の映像監視ソリューションでも複数の実績があり、小規模から大規模、そしてクラウド対応も可能な「FIREDIPPERインテグレーションセンター」で使用するエンタープライズ版もある。「FIREDIPPERインテグレーションセンター」では、AI画像認識機能が搭載されており、マルチベンダー対応の強みを生かし、カメラのメーカーや機種を問わずにAI画像認識機能を実現することができ、ライブ映像でも録画された映像からでも、人物識別、物体識別、置き去り検知などが可能である。

放送事業者向け「情報カメラIP統合管理システム」は、アイベックステクノロジー(株)(IBEX)製の超低遅延対応AVC/H.264エンコーダ・デコーダ「HLD-300C」によって情報カメラをIP化するとともに、「FIREDIPPER」によってIP化された情報カメラの統合管理を行う。国土交通省管轄国内主要空港、成田国際空港、高速道路、全国火山(火口監視)、陸上自衛隊(演習監視)、海上自衛隊(行動監視)、警察(交差点監視)、自治体(河川監視・道路監視)、港湾(船舶監視)、原子力発電所(場周監視、センサー連携)等への納入実績がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)

《YI》

 提供:フィスコ

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