トーカイ---3Qは全セグメントで増収、主力の健康生活はコスト増の影響を最小限に留め増益確保
トーカイ<9729>は10日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.8%増の974.46億円、営業利益が同10.0%減の55.58億円、経常利益が同14.5%減の57.35億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.0%減の44.00億円となった。
健康生活サービスの売上高は前年同期比5.6%増の501.78億円、営業利益は同3.3%増の47.66億円となった。シルバー事業の介護用品レンタルや、病院関連事業の戦略商品である「入院セット」の売上が好調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける寝具・リネンサプライ事業についても、ホテル・旅館稼働率の回復が継続し前年同期を大きく上回った。利益面では、工場における生産性向上や取引価格の見直しなどにより、燃料費高騰などコスト増の影響を最小限に留め増益となった。
調剤サービスの売上高は前年同期比7.1%増の368.73億円、営業利益は同19.3%減の18.18億円となった。M&Aにより取得の2店舗を含む4店舗の出店により、149店舗の事業展開となった。前期に出店した11店舗を含む新店効果により処方箋枚数が増加したものの、薬価改定の影響などによる原価増により減益となった
環境サービスの売上高は前年同期比2.5%増の102.51億円、営業利益は同12.5%減の8.32億円となった。リースキン事業において、トイレ周り商材に重点を置いた営業活動の推進、一部需要の回復による加盟店の資材購入意欲の高まりにより売上が増加したことに加え、病院清掃事業が順調に推移した。利益面では、清掃事業の新規案件に係る費用やグループ会社不動産売却に伴う費用増など一時的なコスト増により減益となった。
事業別には期初の想定と異なる状況もあるものの、連結での通期計画値は概ね達成できる見込みであり、2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.5%増の1,303.07億円、営業利益が同5.7%減の77.82億円、経常利益が同8.7%減の81.09億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.3%増の59.98億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ