利益成長【青天井】銘柄リスト〔第2弾〕 29社選出 <成長株特集>
本特集では、5日に配信した「利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕28社選出」に続き、“青天井”銘柄リストの第2弾をお届けします。今回は2月3日から9日の期間に発表された決算の中から、22年10-12月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、22年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を3%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している29社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは繊維大手のセーレン <3569> [東証P]。22年10-12月期(第3四半期)の経常利益は56億円と過去最高益を50.7%も上回って着地。主力のカーシートやエアバッグ材といった車輌資材の販売がアジアを中心に大きく伸びたほか、スポーツアパレルやエレクトロニクス分野なども好調だった。また、業務効率化をはじめとする経費削減の進展に加え、為替の円安進行も追い風となった。
2位に入ったミツウロコグループホールディングス <8131> [東証S]の10-12月期(第3四半期)は電力事業が収益を牽引した。電力小売りの契約数が順調に増加するなか、電源調達先の分散化によって高騰する卸電力市場からの調達率を抑えたことに加え、販売価格の改善を進めたことが奏功した。併せて、23年3月期通期の経常利益を3期ぶりの最高益見通しに上方修正するとともに、配当増額と自社株買いの実施も発表したことが好感され、株価は昨年来高値に急浮上している。
3位にリスト入りした芝浦メカトロニクス <6590> [東証P]の10-12月期(第3四半期)経常利益は35.2億円(前年同期比3.3倍)に急拡大し、実に18年ぶりとなる最高益更新を果たした。主力の半導体分野で前工程のロジック・ファウンドリー向け装置、パワーデバイス向け装置、ウェハー向け装置がいずれも増勢だった。業績好調に伴い、23年3月期通期の経常利益予想を18期ぶり最高益となる96億円に上方修正し、期末一括配当も510円(前期は230円)と従来計画から120円も積み増した。株価は10日に約17年ぶりの高値1万4010円まで上値を伸ばしている。
続く4位には就業管理を中心とした統合ERP(総合基幹業務)パッケージを展開する勤次郎 <4013> [東証G]が入った。10-12月期(第4四半期)は主力のクラウド事業で契約ライセンス数が引き続き増加し、経常利益は前年同期比2.9倍の1.4億円に拡大して着地。同時に発表した23年12月期の同利益は前期比24.7%増の5.4億円と3期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3569> セーレン 50.7 5600 3717 24.9 14900 11927 12.7
<8131> ミツウロコG 43.4 4761 3321 15.0 9500 8262 16.6
<6590> 芝浦 39.7 3524 2522 31.7 9600 7291 8.2
<4013> 勤次郎 34.9 147 109 6.7 545 511 32.2
<9919> 関西フードM 33.5 2698 2021 19.4 5900 4940 33.2
<7451> 三菱食品 29.7 9804 7557 22.7 25000 20371 8.6
<9726> KNTCT 29.7 6517 5026 27.5 8500 6668 5.7
<7202> いすゞ 27.2 84815 66684 17.6 245000 208406 8.8
<9869> 加藤産 25.0 5165 4133 0.1 15400 15387 12.1
<6707> サンケン 23.3 8914 7227 67.9 23000 13700 25.4
<6544> Jエレベータ 21.7 1430 1175 13.6 4800 4225 60.2
<9830> トラスコ中山 21.0 5665 4683 6.0 15970 15065 13.5
<8032> 紙パル商 19.3 6913 5794 26.2 19000 15051 3.1
<7745> A&Dホロン 18.3 2641 2233 11.0 6222 5604 8.3
<8111> ゴルドウイン 15.9 14472 12491 29.2 26200 20285 24.6
<4809> パラカ 14.9 725 631 2.6 2250 2192 12.2
<8158> ソーダニッカ 14.8 758 660 3.4 2110 2041 11.4
<3984> ユーザーロカ 12.9 351 311 15.7 1178 1018 29.0
<8425> みずほリース 9.9 12679 11538 27.1 35000 27542 6.6
<9031> 西鉄 7.4 7793 7259 8.1 24400 22580 12.4
<2801> キッコマン 7.1 18181 16979 3.6 56200 54231 31.1 *
<4483> JMDC 5.5 1773 1681 25.4 6000 4785 72.2 *
<5121> 藤コンポ 5.2 1574 1496 10.9 5300 4778 4.9
<9302> 三井倉HD 4.7 7669 7326 3.3 26400 25553 6.3
<4687> TDCソフト 4.4 1151 1102 16.8 3600 3082 15.5
<5821> 平河ヒューテ 4.4 935 896 7.6 2900 2695 7.8
<9413> テレ東HD 4.1 3458 3323 0.4 9200 9159 9.4
<6197> ソラスト 4.0 1964 1889 12.8 7100 6297 16.6
<4396> システムサポ 3.2 448 434 22.0 1452 1190 17.7
※2022年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、22年10-12月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を3%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している29社を選び出し、10-12月期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは繊維大手のセーレン <3569> [東証P]。22年10-12月期(第3四半期)の経常利益は56億円と過去最高益を50.7%も上回って着地。主力のカーシートやエアバッグ材といった車輌資材の販売がアジアを中心に大きく伸びたほか、スポーツアパレルやエレクトロニクス分野なども好調だった。また、業務効率化をはじめとする経費削減の進展に加え、為替の円安進行も追い風となった。
2位に入ったミツウロコグループホールディングス <8131> [東証S]の10-12月期(第3四半期)は電力事業が収益を牽引した。電力小売りの契約数が順調に増加するなか、電源調達先の分散化によって高騰する卸電力市場からの調達率を抑えたことに加え、販売価格の改善を進めたことが奏功した。併せて、23年3月期通期の経常利益を3期ぶりの最高益見通しに上方修正するとともに、配当増額と自社株買いの実施も発表したことが好感され、株価は昨年来高値に急浮上している。
3位にリスト入りした芝浦メカトロニクス <6590> [東証P]の10-12月期(第3四半期)経常利益は35.2億円(前年同期比3.3倍)に急拡大し、実に18年ぶりとなる最高益更新を果たした。主力の半導体分野で前工程のロジック・ファウンドリー向け装置、パワーデバイス向け装置、ウェハー向け装置がいずれも増勢だった。業績好調に伴い、23年3月期通期の経常利益予想を18期ぶり最高益となる96億円に上方修正し、期末一括配当も510円(前期は230円)と従来計画から120円も積み増した。株価は10日に約17年ぶりの高値1万4010円まで上値を伸ばしている。
続く4位には就業管理を中心とした統合ERP(総合基幹業務)パッケージを展開する勤次郎 <4013> [東証G]が入った。10-12月期(第4四半期)は主力のクラウド事業で契約ライセンス数が引き続き増加し、経常利益は前年同期比2.9倍の1.4億円に拡大して着地。同時に発表した23年12月期の同利益は前期比24.7%増の5.4億円と3期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 10-12月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3569> セーレン 50.7 5600 3717 24.9 14900 11927 12.7
<8131> ミツウロコG 43.4 4761 3321 15.0 9500 8262 16.6
<6590> 芝浦 39.7 3524 2522 31.7 9600 7291 8.2
<4013> 勤次郎 34.9 147 109 6.7 545 511 32.2
<9919> 関西フードM 33.5 2698 2021 19.4 5900 4940 33.2
<7451> 三菱食品 29.7 9804 7557 22.7 25000 20371 8.6
<9726> KNTCT 29.7 6517 5026 27.5 8500 6668 5.7
<7202> いすゞ 27.2 84815 66684 17.6 245000 208406 8.8
<9869> 加藤産 25.0 5165 4133 0.1 15400 15387 12.1
<6707> サンケン 23.3 8914 7227 67.9 23000 13700 25.4
<6544> Jエレベータ 21.7 1430 1175 13.6 4800 4225 60.2
<9830> トラスコ中山 21.0 5665 4683 6.0 15970 15065 13.5
<8032> 紙パル商 19.3 6913 5794 26.2 19000 15051 3.1
<7745> A&Dホロン 18.3 2641 2233 11.0 6222 5604 8.3
<8111> ゴルドウイン 15.9 14472 12491 29.2 26200 20285 24.6
<4809> パラカ 14.9 725 631 2.6 2250 2192 12.2
<8158> ソーダニッカ 14.8 758 660 3.4 2110 2041 11.4
<3984> ユーザーロカ 12.9 351 311 15.7 1178 1018 29.0
<8425> みずほリース 9.9 12679 11538 27.1 35000 27542 6.6
<9031> 西鉄 7.4 7793 7259 8.1 24400 22580 12.4
<2801> キッコマン 7.1 18181 16979 3.6 56200 54231 31.1 *
<4483> JMDC 5.5 1773 1681 25.4 6000 4785 72.2 *
<5121> 藤コンポ 5.2 1574 1496 10.9 5300 4778 4.9
<9302> 三井倉HD 4.7 7669 7326 3.3 26400 25553 6.3
<4687> TDCソフト 4.4 1151 1102 16.8 3600 3082 15.5
<5821> 平河ヒューテ 4.4 935 896 7.6 2900 2695 7.8
<9413> テレ東HD 4.1 3458 3323 0.4 9200 9159 9.4
<6197> ソラスト 4.0 1964 1889 12.8 7100 6297 16.6
<4396> システムサポ 3.2 448 434 22.0 1452 1190 17.7
※2022年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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