話題株ピックアップ【夕刊】(1):イハラサイエ、芝浦、セガサミー
■イハラサイエンス <5999> 2,804円 +500 円 (+21.7%) ストップ高 本日終値
イハラサイエンス<5999>はストップ高。同社は産業用継ぎ手の最大手メーカーで、半導体業界向けクリーンバルブなどで高水準の需要を獲得している。8日取引終了後にMBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指すことを発表、これを材料視する買いが集中した。中野琢雄会長が代表を務めるエン・アイ・ム(東京都品川区)がTOB(株式公開買い付け)を実施する(買い付け期間は2月9日から3月24日まで)。TOB価格は1株2980円で前日の終値を30%近く上回る水準ということもあって株価を強く刺激している。
■芝浦メカトロニクス <6590> 13,840円 +2,340 円 (+20.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
芝浦メカトロニクス<6590>が急騰。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。これをポジティブ視した買いが集まったようだ。売上高は560億円から590億円(前期比19.7%増)、最終利益は58億円から75億円(同2.5倍)に見通しを引き上げた。部品・部材調達面での業績への影響が想定よりも小さくなったほか、機種構成の変化なども寄与する。期末一括配当については前回の予想から120円増額の510円(前期末比280円増配)に計画を見直した。4~12月期の売上高は前年同期比35.0%増の454億5700万円、最終利益は同4.0倍の61億3900万円だった。半導体製造の前工程向け装置の売り上げが増加し、大幅な増収増益となった。受注高は前年同期比10%増の589億円となったが、10~12月期では114億円と、前年同期となる21年10~12月期(242億円)や、前四半期の22年7~9月期(185億円)を下回る水準となった。
■セガサミー <6460> 2,202円 +204 円 (+10.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
セガサミーホールディングス<6460>は切り返し急。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。売上高の見通しを3750億円から3815億円(前期比18.9%増)、営業利益の見通しを400億円から450億円(同40.4%増)に上方修正しており、好感されたようだ。遊技機事業が好調に推移しており、パチスロ機の販売台数計画を引き上げた。22年4~12月期の売上高は前年同期比14.9%増の2719億7900万円、営業利益は同17.0%増の382億2200万円だった。
■第一興商 <7458> 4,285円 +355 円 (+9.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
第一興商<7458>が急伸した。8日の取引終了後、取得総数400万株(株式分割後の発行済み株式総数のうち、自己株式を除いた株式数の3.66%に相当)、取得総額60億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。加えて、1対2の株式分割も公表したほか、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算は経常利益が前年同期比4.3倍の102億3800万円と大幅増益となっており、株価の支援材料となったようだ。自社株の取得期間は4月3日から9月30日まで。株式分割は3月31日を基準日として4月1日付で実施する。
■トラスコ中山 <9830> 2,216円 +176 円 (+8.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
トラスコ中山<9830>が後場に入り急伸。この日、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。売上高は前期比7.6%増の2650億9000万円、最終利益は同2.8%増の109億2000万円を見込む。更に、年間配当予想は前期比1円50銭増配の41円50銭を計画。増益と増配の見通しを示したことを評価した買いが入ったようだ。ファクトリー関連とeビジネス関連の売上高の更なる増加を見込む。ホームセンター関連では売り場の改善提案などを進め、主要得意先の商品納入権の獲得を目指すほか、EC事業者を対象とする商品データ提供の加速により海外向けの売上高の増加も目指す。
■サンウェルズ <9229> 8,950円 +700 円 (+8.5%) 本日終値
サンウェルズ<9229>が4日続伸し、上場来高値を更新した。8日の取引終了後に23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の単体決算を発表した。売上高は前年同期比63.8%増の96億9700万円、最終利益は同9.1倍の5億300万円と、大幅な増収増益となり、好感されたようだ。パーキンソン病専門施設「PDハウス」の開設が順調に進み、4~12月期の売上高と利益はともに同社の予算と比較してプラスで着地したという。
■ダイワボウ <3107> 2,099円 +143 円 (+7.3%) 本日終値
ダイワボウホールディングス<3107>が急反発。8日取引終了後、23年3月期連結業績見通しを上方修正し配当予想を増額したことが好感された。売上高は8300億円から8800億円(前期比15.2%増)に見直したほか、純利益は186億円から190億円(同11.8%増)に修正した。ITインフラ流通事業ではサブスクリプション製品の契約が増加し、クラウドサービスも大幅に伸びた。文教市場では高校向け生徒用端末や小中学校の教職員端末案件が好調に推移した。期末配当も従来予想から2円増の32円とし、年間では62円(前期比2円増)とすることも明らかにしている。
■BEENOS <3328> 2,263円 +153 円 (+7.3%) 本日終値
BEENOS<3328>が反発。同社は8日取引終了後、23年9月期第1四半期(22年10~12月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比9.3倍の7億6400万円となったことが好感されたようだ。売上高は同2.3%増の69億7500万円で着地した。12月には越境EC支援実績が累計4000件を突破するなど、Eコマース事業が好調だったことなどが寄与した。なお、通期業績予想については、売上高331億2000万円(前期比11.0%増)、営業利益45億円(前期は3億2800万円)とする従来見通しを据え置いている。
■東亜建設工業 <1885> 2,627円 +174 円 (+7.1%) 本日終値
8日に発表した「5.52%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の5.52%にあたる120万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月24日から8月31日まで。
■ハーモニック <6324> 4,745円 +310 円 (+7.0%) 本日終値
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が急反発した。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算の発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、経常利益の見通しを113億円から前期比10.9%増の101億円に見直した。下方修正は市場の想定内だったが、増益を確保する見通しを示しており、買い安心感をもたらしたようだ。売上高は740億円から710億円(前期比24.4%増)に見通しを引き下げた。中国市場向けの小型ロボット用減速装置の需要に軟調な動きがみられることや、一部顧客の生産計画の変更に伴う納入延期や受注の取り消しが発生する見込みとなったことを受け、影響を業績予想に織り込んだ。
株探ニュース
イハラサイエンス<5999>はストップ高。同社は産業用継ぎ手の最大手メーカーで、半導体業界向けクリーンバルブなどで高水準の需要を獲得している。8日取引終了後にMBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指すことを発表、これを材料視する買いが集中した。中野琢雄会長が代表を務めるエン・アイ・ム(東京都品川区)がTOB(株式公開買い付け)を実施する(買い付け期間は2月9日から3月24日まで)。TOB価格は1株2980円で前日の終値を30%近く上回る水準ということもあって株価を強く刺激している。
■芝浦メカトロニクス <6590> 13,840円 +2,340 円 (+20.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
芝浦メカトロニクス<6590>が急騰。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。これをポジティブ視した買いが集まったようだ。売上高は560億円から590億円(前期比19.7%増)、最終利益は58億円から75億円(同2.5倍)に見通しを引き上げた。部品・部材調達面での業績への影響が想定よりも小さくなったほか、機種構成の変化なども寄与する。期末一括配当については前回の予想から120円増額の510円(前期末比280円増配)に計画を見直した。4~12月期の売上高は前年同期比35.0%増の454億5700万円、最終利益は同4.0倍の61億3900万円だった。半導体製造の前工程向け装置の売り上げが増加し、大幅な増収増益となった。受注高は前年同期比10%増の589億円となったが、10~12月期では114億円と、前年同期となる21年10~12月期(242億円)や、前四半期の22年7~9月期(185億円)を下回る水準となった。
■セガサミー <6460> 2,202円 +204 円 (+10.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
セガサミーホールディングス<6460>は切り返し急。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。売上高の見通しを3750億円から3815億円(前期比18.9%増)、営業利益の見通しを400億円から450億円(同40.4%増)に上方修正しており、好感されたようだ。遊技機事業が好調に推移しており、パチスロ機の販売台数計画を引き上げた。22年4~12月期の売上高は前年同期比14.9%増の2719億7900万円、営業利益は同17.0%増の382億2200万円だった。
■第一興商 <7458> 4,285円 +355 円 (+9.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
第一興商<7458>が急伸した。8日の取引終了後、取得総数400万株(株式分割後の発行済み株式総数のうち、自己株式を除いた株式数の3.66%に相当)、取得総額60億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。加えて、1対2の株式分割も公表したほか、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算は経常利益が前年同期比4.3倍の102億3800万円と大幅増益となっており、株価の支援材料となったようだ。自社株の取得期間は4月3日から9月30日まで。株式分割は3月31日を基準日として4月1日付で実施する。
■トラスコ中山 <9830> 2,216円 +176 円 (+8.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
トラスコ中山<9830>が後場に入り急伸。この日、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。売上高は前期比7.6%増の2650億9000万円、最終利益は同2.8%増の109億2000万円を見込む。更に、年間配当予想は前期比1円50銭増配の41円50銭を計画。増益と増配の見通しを示したことを評価した買いが入ったようだ。ファクトリー関連とeビジネス関連の売上高の更なる増加を見込む。ホームセンター関連では売り場の改善提案などを進め、主要得意先の商品納入権の獲得を目指すほか、EC事業者を対象とする商品データ提供の加速により海外向けの売上高の増加も目指す。
■サンウェルズ <9229> 8,950円 +700 円 (+8.5%) 本日終値
サンウェルズ<9229>が4日続伸し、上場来高値を更新した。8日の取引終了後に23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の単体決算を発表した。売上高は前年同期比63.8%増の96億9700万円、最終利益は同9.1倍の5億300万円と、大幅な増収増益となり、好感されたようだ。パーキンソン病専門施設「PDハウス」の開設が順調に進み、4~12月期の売上高と利益はともに同社の予算と比較してプラスで着地したという。
■ダイワボウ <3107> 2,099円 +143 円 (+7.3%) 本日終値
ダイワボウホールディングス<3107>が急反発。8日取引終了後、23年3月期連結業績見通しを上方修正し配当予想を増額したことが好感された。売上高は8300億円から8800億円(前期比15.2%増)に見直したほか、純利益は186億円から190億円(同11.8%増)に修正した。ITインフラ流通事業ではサブスクリプション製品の契約が増加し、クラウドサービスも大幅に伸びた。文教市場では高校向け生徒用端末や小中学校の教職員端末案件が好調に推移した。期末配当も従来予想から2円増の32円とし、年間では62円(前期比2円増)とすることも明らかにしている。
■BEENOS <3328> 2,263円 +153 円 (+7.3%) 本日終値
BEENOS<3328>が反発。同社は8日取引終了後、23年9月期第1四半期(22年10~12月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比9.3倍の7億6400万円となったことが好感されたようだ。売上高は同2.3%増の69億7500万円で着地した。12月には越境EC支援実績が累計4000件を突破するなど、Eコマース事業が好調だったことなどが寄与した。なお、通期業績予想については、売上高331億2000万円(前期比11.0%増)、営業利益45億円(前期は3億2800万円)とする従来見通しを据え置いている。
■東亜建設工業 <1885> 2,627円 +174 円 (+7.1%) 本日終値
8日に発表した「5.52%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の5.52%にあたる120万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月24日から8月31日まで。
■ハーモニック <6324> 4,745円 +310 円 (+7.0%) 本日終値
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が急反発した。8日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算の発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、経常利益の見通しを113億円から前期比10.9%増の101億円に見直した。下方修正は市場の想定内だったが、増益を確保する見通しを示しており、買い安心感をもたらしたようだ。売上高は740億円から710億円(前期比24.4%増)に見通しを引き下げた。中国市場向けの小型ロボット用減速装置の需要に軟調な動きがみられることや、一部顧客の生産計画の変更に伴う納入延期や受注の取り消しが発生する見込みとなったことを受け、影響を業績予想に織り込んだ。
株探ニュース