戸田工業 Research Memo(2):2023年に創業200周年を迎える老舗の化学素材メーカー(1)
■会社概要
1. 会社概要
戸田工業<4100>は、1823年(文政6年)、戸田生三によって、建築の木材塗料、紺染めの下地、漆器、番傘の着色や、陶磁器(赤絵の釉薬)などに用いられる弁柄(酸素と鉄が結びついた酸化鉄)の製造を生業とする精勤舎として岡山県で創業、2023年に創業200周年を迎える老舗の化学メーカーである。同社は、酸化鉄で培った微粒子合成技術を深化させ、光学レンズ研磨剤用高純度酸化鉄、オーディオ・ビデオテープなどで使われる磁性酸化鉄、複写機・プリンター向けのトナー用材料、またスマートフォンに多用されるMLCC向け誘電体材料、EV等で利用拡大が続くLIB用材料など、先端的な材料提供を行い事業拡大してきた。現在、機能性顔料事業(各種着色材料、環境関連材料)と電子素材事業(磁石材料、誘電体材料、軟磁性材料、LIB用材料等)の2事業で事業展開している。
同社グループは、2022年3月期末において同社、子会社18社、関連会社6社、及びその他の関係会社1社で構成され、連結従業員は1,303名、同社単独の従業員は374名となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
《YI》
提供:フィスコ