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話題株ピックアップ【夕刊】(3):日精工、京セラ、ヒロセ電

■日本ライフライン <7575>  891円  -50 円 (-5.3%)  本日終値
 日本ライフライン<7575>が大幅続落した。1日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。営業利益と経常利益の予想は上方修正したものの、売上高は515億2700万円から前期比微減の510億9000万円、最終利益は72億7400万円から同18.1%減の61億2800万円に見通しを下方修正しており、嫌気されたようだ。一部商品の販売動向を業績予想に織り込んだ。また政策保有目的で株式を保有する商品仕入れ先において、事業計画の見直しを伴う増資に伴い、日本ライフLの持ち分が希薄化した。これにより投資有価証券評価損11億9000万円を特別損失として計上した。

■日本精工 <6471>  702円  -29 円 (-4.0%)  本日終値
 日本精工<6471>は大幅安で4日ぶりに反落。1日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を9800億円から9300億円(前期比7.5%増)へ、営業利益を440億円から280億円(同4.9%減)へ、純利益を270億円から135億円(同18.6%減)へ下方修正したことが嫌気された。景気後退懸念の高まりに伴う需要の減速や、半導体など部材の供給不足による自動車生産の回復の遅れを見込んでいることが要因。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高7001億8000万円(前年同期比10.7%増)、営業利益219億8200万円(同5.7%増)、純利益109億2600万円(同9.4%減)だった。

■京セラ <6971>  6,509円  -200 円 (-3.0%)  本日終値
 京セラ<6971>は3日ぶりに反落。1日取引終了後、23年3月期連結利益予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は2兆円(前期比8.8%増)で据え置いたが、営業利益は1740億円から1200億円(同19.4%減)に、純利益は1540億円から1240億円(同16.4%減)にそれぞれ減額した。第4四半期連結会計期間(1~3月)にスマートフォンの生産及び販売台数の減少を見込んでいるほか、原材料や物流コストなどの上昇が更に進むことを予想しており、従来の増益見通しから一転して減益に転じる格好だ。

■ヒロセ電機 <6806>  16,650円  -330 円 (-1.9%)  本日終値
 ヒロセ電機<6806>は3日ぶりに反落した。1日の取引終了後、22年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正したことが嫌気されたようだ。売上収益は1900億円から1830億円(前期比11.8%増)、最終利益は360億円から345億円(同9.7%増)に見通しを引き下げた。11月の中間期決算発表後、為替相場が円高に転じたことや、民生機器向けビジネスが想定を下回る見込みとなり、これらの影響を業績予想に織り込んだ。4~12月期の売上収益は前年同期比16.5%増の1421億6500万円、最終利益は同22.9%増の292億3000万円だった。

■INPEX <1605>  1,410円  -24 円 (-1.7%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。1日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の3月限が前日比2.46ドル安の1バレル=76.41ドルに下落した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が増加したことが警戒された。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどから構成される「OPECプラス」は1日に現在の原油生産を維持することを決定したが、原油価格への影響は限定的だった。

■高島屋 <8233>  1,777円  -25 円 (-1.4%)  本日終値
 高島屋<8233>は冴えない。1日の取引終了後、1月度の高島屋店頭売上高の速報を発表。高島屋各店と国内百貨店子会社の合計売上高は前年同月比16.3%増となった。伸び率は12月度の4.6%増を上回った。ただ足もとでドル円相場は1ドル=128円台半ばまで円高が進行している。円高がインバウンド需要の押し上げ効果を弱めることを懸念した売りが優勢となったようだ。このほか、同日に1月の百貨店売上高速報を公表した松屋<8237>やエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も軟調に推移している。

■王将フードサービス <9936>  5,980円  -30 円 (-0.5%)  本日終値
 王将フードサービス<9936>は小動き。午前11時ごろに発表した1月の月次売上高速報で、直営既存店売上高が前年同月比8.5%増と増収基調だったが、市場の反応は限定的となった。価格改定により客単価が同6.1%増となったほか、レシピや調理方法を見直し、各種キャンペーンなどを積極的に展開したことが奏功し客数も同2.3%増となったことが寄与した。なお、直営全店売上高は同8.8%増だった。

■AIAIグループ <6557>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 AIAIグループ<6557>がストップ高。同社は1日取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結営業損益が9700万円の赤字(前期は変則決算だったため比較なし)になったと発表。ただ、10~12月期に限れば1億8900万円の黒字となったことが好感されたようだ。第3四半期累計の売上高は80億2000万円、10~12月期では27億3400万円となった。チャイルドケア事業における期中の充足率向上などに加え、職員配置の適正化、児童発達支援事業と放課後等デイサービスの多機能型施設「AIAI PLUS」の稼働率向上が寄与した。なお、通期業績予想については売上高106億円、営業損益トントンとする従来見通しを据え置いている。

■靜甲 <6286>  699円  +100 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 靜甲<6286>は買いを集め、100円高はストップ高となる699円に買われた。1日の取引終了後、子会社で自動車ディーラーの静岡スバル自動車が中国電気自動車(EV)大手BYDの日本法人との間で、正規ディーラー契約を締結したと発表。これを材料視した物色が強まっている。静岡スバル自動車の子会社として新会社を設立し、今春にBYD車を販売する第1号店「BYD AUTO 静岡」(開業準備室)を静岡市内にオープンする予定。

●ストップ高銘柄
 テノ.ホールディングス <7037>  1,000円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 トラースOP <6696>  669円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 サンオータス <7623>  670円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 シーズメン <3083>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 ラストワンマイル <9252>  1,072円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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