話題株ピックアップ【夕刊】(3):第一三共、コーテクHD、三井住友FG
■ストライク <6196> 4,175円 -700 円 (-14.4%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率2位
ストライク<6196>が急落しストップ安の4175円に売られた。30日の取引終了後に発表した第1四半期(22年10~12月)単独決算が、売上高19億6900万円(前年同期比16.4%減)、営業利益5億5800万円(同37.4%減)、純利益3億7500万円(同37.8%減)と大幅減益で着地したことが嫌気された。成約組数は前年同期を上回ったものの、案件単価が下落したことで減収となった。また、大型案件で第1四半期中にM&Aに係る最終契約が締結されたものの、顧客都合により取引実行が第2四半期となった案件が発生したことも影響した。なお、23年9月期通期業績予想は、売上高152億6600万円(前期比42.3%増)、営業利益54億5400万円(同29.1%増)、純利益36億800万円(同21.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■アクシージア <4936> 1,320円 -172 円 (-11.5%) 本日終値
アクシージア<4936>が急落。株価は一時、前日に比べ12%超下落した。東証グロース市場に上場する同社は30日、東京証券取引所から2月17日に東証プライム市場に上場市場区分を変更する承認を受けたと発表した。ただ、流通株式比率35%以上のプライム市場の新規上場基準に適合するために同時に売り出しの実施も発表。これに伴う株式需給の悪化を警戒する売りが膨らんだ。具体的には、265万株の売り出しと上限39万7400株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。売出価格は2月7日から10日のいずれかの日に決定する。
■バリューコマース <2491> 1,772円 -202 円 (-10.2%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
バリューコマース<2491>が大幅安で昨年来安値更新。30日の取引終了後に23年12月期業績予想を発表。営業利益を前期比15.1%減の70億円としており、7期ぶりに減益となる見通しを示したことが嫌気された。売上高は同1.4%増の362億円と増収を確保する見通し。配当は前期比17円増の73円を見込んでいる。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比6.4%増の357億800万円、営業利益が同4.3%増の82億4900万円だった。成果報酬型広告や、オンラインモールのストア向けクリック課金型広告が伸びた。
■東映アニメーション <4816> 12,850円 -1,000 円 (-7.2%) 本日終値
東映アニメーション<4816>が急反落。30日の取引終了後に22年4~12月期決算を発表し、売上高は前年同期比53.0%増の650億6400万円、営業利益は同52.1%増の218億500万円だった。大幅な増収増益で着地したものの、足もと好決算期待で買われていただけに目先材料出尽くしの売りに押されたようだ。「ドラゴンボール」や「ワンピース」などの映画作品がヒットしたことを背景に、映像製作・販売事業や版権事業、商品販売事業の各事業が大きく伸びた。今期見通しは据え置いている。
■日軽金HD <5703> 1,484円 -100 円 (-6.3%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
日本軽金属ホールディングス<5703>は後場に急落した。この日、23年3月期の連結業績予想を見直し、最終利益の見通しが従来の100億円から50億円(前期比70.2%減)に下振れる見通しとなったと発表。更に、期末配当予想も減額修正し、嫌気されたようだ。自動車生産やトラック架装事業の回復に時間を要していることや、半導体製造装置向けの厚板などで需要の調整局面が続く見通しとなったことなどを業績予想に織り込んだ。これまで45円としてきた期末配当予想は前期末比35円減配の10円に見直した。
■FDK <6955> 925円 -54 円 (-5.5%) 本日終値
FDK<6955>が大幅安で3日続落。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を630億円から620億円(前期比0.9%増)へ、営業利益を12億円から7億円(同66.4%減)へ、純利益を7億円から2億円(同73.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。電子事業が引き続き堅調に推移する一方、米国や欧州向けの市場悪化や顧客の部品調達難による影響で、ニッケル水素電池やリチウム電池、アルカリ乾電池の国内市販や同業他社向け売り上げが減少していることが要因。また、原材料価格や水道光熱費の高騰の影響や、電子部品や樹脂部品の調達難なども利益を押し下げる。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高468億1400万円(前年同期比2.6%増)、営業利益8億2000万円(同58.3%減)、純利益5億300万円(同73.6%減)だった。
■日本ゼオン <4205> 1,271円 -74 円 (-5.5%) 本日終値 東証プライム 下落率7位
日本ゼオン<4205>が後場に下げに転換。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、嫌気されたようだ。売上高は4120億円から3870億円(前期比7.0%増)、最終利益は320億円から185億円(同44.6%減)に見通しを引き下げた。エラストマー素材事業部門における需要の落ち込みや燃料高騰の影響、高機能材料事業部門での顧客の在庫調整の影響などを業績予想に反映させた。カーボンナノチューブ事業での減損損失を特別損失に計上したことも響く。4~12月期の連結決算は売上高が前年同期比9.5%増の2942億500万円、最終利益が同33.2%減の182億8300万円だった。
■第一三共 <4568> 4,064円 -210 円 (-4.9%) 本日終値 東証プライム 下落率10位
第一三共<4568>は4日続落。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比16.9%増の9482億7600万円、最終利益は同8.1%減の867億円だった。10~12月期では最終利益は同11%減となっており、直近の業況をネガティブ視した投資家の売りが膨らんだようだ。4~12月期では、研究開発費の増加や為替の影響などがコア営業利益を押し下げる要因となった。
■コーテクHD <3635> 2,354円 -67 円 (-2.8%) 本日終値
コーエーテクモホールディングス<3635>が大幅安で4日続落している。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、純利益を315億円から235億円(前期比33.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。第1四半期に発売した「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」が100万本を突破するヒット作となったことに加えて、12月に国内配信を開始した「信長の野望 覇道」が順調な滑り出しとなったことから、売上高は770億円(同5.8%増)の従来見通しを据え置いた。また、外注加工費、広告宣伝費が計画比で減少する見込みのため、営業利益は325億円から340億円(同1.5%減)へ上方修正したが、第3四半期まででデリバティブ評価損126億円強を計上したことから、最終利益を下方修正した。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高494億3900万円(前年同期比10.6%減)、営業利益229億9400万円(同15.2%減)、純利益134億7700万円(同52.4%減)だった。
■三井住友FG <8316> 5,652円 -148 円 (-2.6%) 本日終値
三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調。30日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算を発表した。経常収益は前年同期比46.2%増の4兆3802億5200万円、純利益は同22.6%増の7660億2100万円だった。純利益の通期計画(前期比9.0%増の7700億円)に対する進捗率は99%に上ったものの、株価はこのところ高値圏で推移していたこともあって、いったん利益を確定する目的の売りが膨らんだようだ。世界経済が不透明な状況であることを踏まえ、通期の純利益目標は据え置いた。4~12月期の決算では、為替の影響や国内外の法人貸出、付帯取引の獲得などで粗利益が増加した半面、与信関係費用が減少。政策保有株式の売却益なども寄与した。
■ギックス <9219> 1,783円 +300 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
ギックス<9219>がストップ高。データ分析を駆使した業務効率化など企業のコンサルティングを手掛けるが、業績は急成長途上にある。30日取引終了後に発表した23年6月期上期(22年7~12月)決算は営業利益が1億9500万円(前年同期比11.5倍)と高変化を示しており、これを材料視する形で投資資金が集中した。昨年3月に東証グロース市場に新規上場したばかりのニューフェースだが、時価総額100億円未満の小型株で足が軽く、上値妙味を見込んだ短期資金が流れ込んだ。
■東京ソワール <8040> 985円 +150 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
東京ソワール<8040>がストップ高の985円水準に買われた。30日の取引終了後、集計中の22年12月期単独業績について、売上高が140億円から142億4100万円(前の期比20.5%増)へ、営業利益が5000万円から3億3900万円(前の期11億8500万円の赤字)へ、純利益が2億4000万円から5億1900万円(前の期比73.6%増)へ上振れて着地したようだと発表したことから買いが流入した。小売事業を中心に店舗の集客が回復したことに加えて、販管費が想定を下回ったことが要因としている。なお、業績上振れに伴い、未定としていた期末一括配当を3期ぶり復配となる20円とした。
●ストップ高銘柄
ELEMENTS <5246> 920円 +150 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
トラースOP <6696> 523円 -100 円 (-16.1%) ストップ安 本日終値
など、3銘柄
株探ニュース
ストライク<6196>が急落しストップ安の4175円に売られた。30日の取引終了後に発表した第1四半期(22年10~12月)単独決算が、売上高19億6900万円(前年同期比16.4%減)、営業利益5億5800万円(同37.4%減)、純利益3億7500万円(同37.8%減)と大幅減益で着地したことが嫌気された。成約組数は前年同期を上回ったものの、案件単価が下落したことで減収となった。また、大型案件で第1四半期中にM&Aに係る最終契約が締結されたものの、顧客都合により取引実行が第2四半期となった案件が発生したことも影響した。なお、23年9月期通期業績予想は、売上高152億6600万円(前期比42.3%増)、営業利益54億5400万円(同29.1%増)、純利益36億800万円(同21.8%増)の従来見通しを据え置いている。
■アクシージア <4936> 1,320円 -172 円 (-11.5%) 本日終値
アクシージア<4936>が急落。株価は一時、前日に比べ12%超下落した。東証グロース市場に上場する同社は30日、東京証券取引所から2月17日に東証プライム市場に上場市場区分を変更する承認を受けたと発表した。ただ、流通株式比率35%以上のプライム市場の新規上場基準に適合するために同時に売り出しの実施も発表。これに伴う株式需給の悪化を警戒する売りが膨らんだ。具体的には、265万株の売り出しと上限39万7400株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。売出価格は2月7日から10日のいずれかの日に決定する。
■バリューコマース <2491> 1,772円 -202 円 (-10.2%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
バリューコマース<2491>が大幅安で昨年来安値更新。30日の取引終了後に23年12月期業績予想を発表。営業利益を前期比15.1%減の70億円としており、7期ぶりに減益となる見通しを示したことが嫌気された。売上高は同1.4%増の362億円と増収を確保する見通し。配当は前期比17円増の73円を見込んでいる。同時に発表した22年12月期決算は、売上高が前の期比6.4%増の357億800万円、営業利益が同4.3%増の82億4900万円だった。成果報酬型広告や、オンラインモールのストア向けクリック課金型広告が伸びた。
■東映アニメーション <4816> 12,850円 -1,000 円 (-7.2%) 本日終値
東映アニメーション<4816>が急反落。30日の取引終了後に22年4~12月期決算を発表し、売上高は前年同期比53.0%増の650億6400万円、営業利益は同52.1%増の218億500万円だった。大幅な増収増益で着地したものの、足もと好決算期待で買われていただけに目先材料出尽くしの売りに押されたようだ。「ドラゴンボール」や「ワンピース」などの映画作品がヒットしたことを背景に、映像製作・販売事業や版権事業、商品販売事業の各事業が大きく伸びた。今期見通しは据え置いている。
■日軽金HD <5703> 1,484円 -100 円 (-6.3%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
日本軽金属ホールディングス<5703>は後場に急落した。この日、23年3月期の連結業績予想を見直し、最終利益の見通しが従来の100億円から50億円(前期比70.2%減)に下振れる見通しとなったと発表。更に、期末配当予想も減額修正し、嫌気されたようだ。自動車生産やトラック架装事業の回復に時間を要していることや、半導体製造装置向けの厚板などで需要の調整局面が続く見通しとなったことなどを業績予想に織り込んだ。これまで45円としてきた期末配当予想は前期末比35円減配の10円に見直した。
■FDK <6955> 925円 -54 円 (-5.5%) 本日終値
FDK<6955>が大幅安で3日続落。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を630億円から620億円(前期比0.9%増)へ、営業利益を12億円から7億円(同66.4%減)へ、純利益を7億円から2億円(同73.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。電子事業が引き続き堅調に推移する一方、米国や欧州向けの市場悪化や顧客の部品調達難による影響で、ニッケル水素電池やリチウム電池、アルカリ乾電池の国内市販や同業他社向け売り上げが減少していることが要因。また、原材料価格や水道光熱費の高騰の影響や、電子部品や樹脂部品の調達難なども利益を押し下げる。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高468億1400万円(前年同期比2.6%増)、営業利益8億2000万円(同58.3%減)、純利益5億300万円(同73.6%減)だった。
■日本ゼオン <4205> 1,271円 -74 円 (-5.5%) 本日終値 東証プライム 下落率7位
日本ゼオン<4205>が後場に下げに転換。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、嫌気されたようだ。売上高は4120億円から3870億円(前期比7.0%増)、最終利益は320億円から185億円(同44.6%減)に見通しを引き下げた。エラストマー素材事業部門における需要の落ち込みや燃料高騰の影響、高機能材料事業部門での顧客の在庫調整の影響などを業績予想に反映させた。カーボンナノチューブ事業での減損損失を特別損失に計上したことも響く。4~12月期の連結決算は売上高が前年同期比9.5%増の2942億500万円、最終利益が同33.2%減の182億8300万円だった。
■第一三共 <4568> 4,064円 -210 円 (-4.9%) 本日終値 東証プライム 下落率10位
第一三共<4568>は4日続落。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比16.9%増の9482億7600万円、最終利益は同8.1%減の867億円だった。10~12月期では最終利益は同11%減となっており、直近の業況をネガティブ視した投資家の売りが膨らんだようだ。4~12月期では、研究開発費の増加や為替の影響などがコア営業利益を押し下げる要因となった。
■コーテクHD <3635> 2,354円 -67 円 (-2.8%) 本日終値
コーエーテクモホールディングス<3635>が大幅安で4日続落している。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、純利益を315億円から235億円(前期比33.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。第1四半期に発売した「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」が100万本を突破するヒット作となったことに加えて、12月に国内配信を開始した「信長の野望 覇道」が順調な滑り出しとなったことから、売上高は770億円(同5.8%増)の従来見通しを据え置いた。また、外注加工費、広告宣伝費が計画比で減少する見込みのため、営業利益は325億円から340億円(同1.5%減)へ上方修正したが、第3四半期まででデリバティブ評価損126億円強を計上したことから、最終利益を下方修正した。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高494億3900万円(前年同期比10.6%減)、営業利益229億9400万円(同15.2%減)、純利益134億7700万円(同52.4%減)だった。
■三井住友FG <8316> 5,652円 -148 円 (-2.6%) 本日終値
三井住友フィナンシャルグループ<8316>が軟調。30日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算を発表した。経常収益は前年同期比46.2%増の4兆3802億5200万円、純利益は同22.6%増の7660億2100万円だった。純利益の通期計画(前期比9.0%増の7700億円)に対する進捗率は99%に上ったものの、株価はこのところ高値圏で推移していたこともあって、いったん利益を確定する目的の売りが膨らんだようだ。世界経済が不透明な状況であることを踏まえ、通期の純利益目標は据え置いた。4~12月期の決算では、為替の影響や国内外の法人貸出、付帯取引の獲得などで粗利益が増加した半面、与信関係費用が減少。政策保有株式の売却益なども寄与した。
■ギックス <9219> 1,783円 +300 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
ギックス<9219>がストップ高。データ分析を駆使した業務効率化など企業のコンサルティングを手掛けるが、業績は急成長途上にある。30日取引終了後に発表した23年6月期上期(22年7~12月)決算は営業利益が1億9500万円(前年同期比11.5倍)と高変化を示しており、これを材料視する形で投資資金が集中した。昨年3月に東証グロース市場に新規上場したばかりのニューフェースだが、時価総額100億円未満の小型株で足が軽く、上値妙味を見込んだ短期資金が流れ込んだ。
■東京ソワール <8040> 985円 +150 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
東京ソワール<8040>がストップ高の985円水準に買われた。30日の取引終了後、集計中の22年12月期単独業績について、売上高が140億円から142億4100万円(前の期比20.5%増)へ、営業利益が5000万円から3億3900万円(前の期11億8500万円の赤字)へ、純利益が2億4000万円から5億1900万円(前の期比73.6%増)へ上振れて着地したようだと発表したことから買いが流入した。小売事業を中心に店舗の集客が回復したことに加えて、販管費が想定を下回ったことが要因としている。なお、業績上振れに伴い、未定としていた期末一括配当を3期ぶり復配となる20円とした。
●ストップ高銘柄
ELEMENTS <5246> 920円 +150 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
トラースOP <6696> 523円 -100 円 (-16.1%) ストップ安 本日終値
など、3銘柄
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