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話題株ピックアップ【夕刊】(1):M&A総研、バルカー、中部電

■M&A総合研究所 <9552>  10,320円  +1,500 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 M&A総合研究所<9552>が連日のストップ高。前週末の27日取引終了後に発表した23年9月期第1四半期(22年10~12月)の単体決算で、営業利益の通期計画に対する進捗率が44.4%に上った。M&A関連では、日本M&Aセンターホールディングス<2127>やM&Aキャピタルパートナーズ<6080>、ストライク<6196>が相次いで減益決算を発表するなかにあって、M&A総研の好業績ぶりが際立つ格好となり、幅広い投資家層からの資金が集中したようだ。同社の22年10~12月期決算は、売上高が21億2500万円、営業利益が13億9800万円となった。昨年6月28日に新規上場したため、前年同期との単純比較はできないものの、前期に採用したM&Aアドバイザーが着実に結果を出しているとともに、成約単価の上昇が続いていることが主な要因となっている。

■バルカー <7995>  3,195円  +424 円 (+15.3%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 バルカー<7995>が一時ストップ高の3275円に買われた。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を560億円から610億円(前期比14.7%増)へ、営業利益を65億円から85億円(同21.9%増)へ、純利益を48億円から63億円(同30.1%増)へ上方修正し、期末配当予想を60円から90円へ引き上げたことが好感された。第3四半期までの業績で、主に先端産業市場における販売が想定以上の水準となったことに加えて、サプライチェーンの整備などの事業構造改革や原価低減に向けた取り組みを推進したことが奏功する。なお、年間配当予想は150円(前期125円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高456億6100万円(前年同期比18.0%増)、営業利益65億2600万円(同40.8%増)、純利益54億4600万円(同65.1%増)だった。あわせて上限を22万株(発行済み株数の1.24%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は1月31日から4月28日までで、株主への一層の利益還元と機動的な資本政策遂行による資本効率の向上を図ることが目的としている。

■中部電力 <9502>  1,398円  +111 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 中部電力<9502>が急伸。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想と配当予想の修正を発表した。今期の最終損益の見通しは従来の1300億円の赤字から500億円の黒字(前期は430億2200万円の赤字)に見直した。更に、未定としていた期末配当予想については前期末と横ばいの25円とした。これらをポジティブ視した買い注文が集まったようだ。燃料価格や卸電力取引市場価格がこれまでの想定に比べ大幅に下落し、期ずれ差損が縮小する見込み。電源調達コストや、東京電力ホールディングス<9501>と共同出資するJERAのLNGスポット調達の改善なども寄与する。売上高の見通しは従来の4兆1000億円から4兆円(前期比47.9%増)に引き下げた。

■三和ホールディングス <5929>  1,369円  +104 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 三和ホールディングス<5929>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、23年3月期の連結業績予想について、売上高を5450億円から5750億円(前期比22.6%増)へ、営業利益を450億円から540億円(同52.2%増)へ、純利益を280億円から310億円(同35.7%増)へ上方修正したことが好感された。国内で物流施設やメンテ・サービス事業が好調に推移しているほか、大型再開発案件などが貢献していることに加えて、米国事業で原材料価格高騰に対応した売価転嫁が想定以上に浸透したことが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高4169億2600万円(前年同期比27.4%増)、営業利益354億2500万円(同85.0%増)、純利益227億7100万円(同94.7%増)だった。物流施設を中心とした重量シャッターが順調。ビル・マンションドア、軽量シャッターも堅調だった。

■東京ガス <9531>  2,719円  +185 円 (+7.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 東京ガス<9531>が後場に急騰した。この日、23年3月期の連結業績予想の上方修正を発表した。最終利益の見通しを1180億円から2360億円(前期比2.5倍)などと大幅に引き上げたことを好感した買いが集まったようだ。売上高の見通しは3兆2730億円から3兆3770億円(同56.7%増)に見直した。原料費調整に伴う都市ガス単価の上昇や、最近のエネルギー価格動向などを業績予想に反映させた。

■NECキャピ <8793>  2,474円  +154 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 NECキャピタルソリューション<8793>がカイ気配スタートで8連騰と異彩の上げ足をみせた。時価は20年2月以来約3年ぶりの高値圏。昨年12月下旬を境に一貫した上昇トレンドを形成、短期タームでもきょうを含めた直近12営業日で前日終値を下回ったのはわずかに1日だけと上値指向が極めて強い。同社はNEC系のリース大手で情報通信機器を主に取り扱っている。足もとの業績はリース事業、インベストメント事業いずれも好調で、会社側想定を上回って推移している。30日取引終了後に23年3月期通期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の110億円から130億円(前期比24%増)に増額したほか、年間配当も従来計画の74円に36円上乗せして110円としており、これを好感する投資資金が流入した。配当利回りは前日終値換算で4.74%に達することで、インカムゲイン狙いの買いも呼び込んでいる。

■LITALICO <7366>  2,627円  +160 円 (+6.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 LITALICO<7366>が大幅反発。30日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算が、売上高174億7200万円(前年同期比19.9%増)、営業利益22億4200万円(同31.8%増)、純利益11億1500万円(同37.3%増)と大幅な増収増益となったことが好感された。LITALICOワークスで10拠点、LITALICOジュニアで15拠点を新規に出店したことが業績を牽引した。また、LITALICOプラットフォームで契約事業所数が順調に増加したことに加えて、福祉ソフトの価格改定を行ったことなども寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高240億円(前期比21.6%増)、営業利益31億円(同26.8%増)、純利益14億5000万円(同34.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■ソシオネクスト <6526>  8,300円  +400 円 (+5.1%)  本日終値
 ソシオネクスト<6526>は大幅続伸し昨年来高値を更新。30日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1700億円から1900億円(前期比62.4%増)へ、営業利益を170億円から195億円(同2.3倍)へ、純利益を130億円から162億円(同2.2倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を160円から190円へ引き上げたことが好感された。データセンター/ネットワークなどの分野で新製品の量産立ち上げに伴う製造委託先の生産枠確保が進んだことに加えて、想定為替レートである1ドル=130円(上期)・120円(下期)に対して円安が進んだことも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、前年は第3四半期決算を開示していないため前年同期との比較はできないものの、売上高1388億4100万円、営業利益167億4800万円、純利益152億4600万円だった。

■東洋水産 <2875>  5,370円  +250 円 (+4.9%)  本日終値
 東洋水産<2875>が後場急上昇。午後0時30分ごろに発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算が、売上高3253億1300万円(前年同期比21.3%増)、営業利益318億8500万円(同28.5%増)、純利益253億6800万円(同38.2%増)と大幅増収増益となったことが好感された。高水準のインフレ率に伴う節約志向の高まりにより即席麺への需要が高い状況で継続するなか、米国で袋麺の「Ramen」シリーズ、カップ麺の「InstantLunch」「Yakisoba」「Bowl」シリーズが好調に推移した。また、メキシコでもカップ麺、袋麺ともに好調で、これら海外即席麺事業が牽引役となった。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高4430億円(前期比22.5%増)、営業利益410億円(同37.9%増)、純利益310億円(同38.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■日野自動車 <7205>  553円  +19 円 (+3.6%)  本日終値
 日野自動車<7205>が後場上げ幅を拡大。午後1時30分ごろ、エンジン認証不正問題に関連して型式指定取消処分の対象機種・車種のうち、A09Cエンジン搭載の大型トラック「日野プロフィア」について国土交通省から形式指定が認められ、2月中旬から出荷を再開すると発表しており、これが好感された。不正問題での処分後、型式指定が認められたのは初めてとなる。また同社では、A09Cエンジン搭載の大型観光バス「日野セレガ」も1月27日に再申請を行ったとしている。同社の23年3月期業績予想では大型トラックなどは、期末まで出荷再開できない前提となっており、出荷再開が同社業績にプラスに働くとの見方から買われた。

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