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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2937 サンクゼール

東証G
1,748円
前日比
-12
-0.68%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
102 3.49 2.00 0.51
時価総額 161億円

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【杉村富生の短期相場観測】 ─「節分天井&彼岸底」のジンクスに負けるな!


「『節分天井&彼岸底』のジンクスに負けるな!」

●次期日銀総裁人事がポイントに!

 2023年相場は大発会(1月4日)こそ、日経平均株価が377円安と、波乱のスタートだったものの、その後は快調な展開となっている。今年の安値は1月4日の2万5661円だ。1月26日には2万7502円の高値(ザラバベース)をつけた。上昇幅は1841円、上昇率は7.2%となる。抜群の強さである。

 ただ、株式市場には「節分天井&彼岸底」のジンクス(習性)が存在する。これは機関投資家、法人の行動パターンに起因している。すなわち、機関投資家が新年の態勢(投資方針)を整え、1月第2週前後に買い出動する。それが2月初旬まで続くのだが、この時期は春節と重なってアジア勢の売り物は少ない。この結果、株価はジリ高となる。

 兜町では1月効果とか、春節高と呼ばれる。しかし、2月に入ると、寒さで経済活動は鈍る。そして、3月決算期末に向け、法人の売りが出る。今年はプライム市場、スタンダード市場の上場基準未達(大株主、役員などの保有を除いた流動株ベースの時価総額)の企業(「経過措置」がグロース市場を含め510社)が処理を行うだろう。

 これは3月中旬には一巡する。結果的に、彼岸底になる。もちろん、ジンクス通りに推移するとは限らないが、機関投資家、法人の行動パターンを読むのはリスク・マネジメントだ、といえる。それに、2月初めまでには次期日銀総裁人事にメドがついているはずだ。黒田総裁に近い雨宮正佳氏、中曽宏氏は問題ないが、山口広秀氏だと波乱があろう。

●物流業界の「2024年問題」をにらむ!

 昨年12月20日の「日銀ショック」(突然の金融政策の変更)は利上げだけではない。本命といわれてきた元日銀副総裁の2氏に加え、反黒田の急先鋒の山口氏(2代前の日銀副総裁)が「次期日銀総裁候補に浮上」とのマスコミ報道の影響もあった、と考えている。なにしろ、異次元の金融緩和、超低金利政策を批判してきた人物である。

 マーケットが身構え、恐怖を感じたのは当然だろう。山口氏はYCC(イールドカーブ・コントロール→長短金利操作)もヤリ玉に挙げている。白川前日銀総裁に近い。まあ、最終決定権は岸田首相にある。古来、イベントリスクは避けよ、という。2013年4月以来のアベノミクスを否定するのか否か、重大な決断を迫られる。

 物色面はどうか。ここは逆境(波乱)に強いテーマ性内包の好業績銘柄にマトを絞りたい。ロングランに狙えるし、安いところを買える。まず、物流業界の危機といわれるトラック運転手の残業規制「2024年問題」だ。時間外労働が年間960時間(月に80時間)、年間拘束時間が3300時間、1日の拘束時間が15時間などに制限される。

 ドライバーを増やさない限り、荷物を時間内に運びきれない。このため、運送会社はDX(デジタルトランスフォーメーション)などの対応を進めている。その切り札の一つが位置情報システムを搭載したパレットの導入だろう。パレットレンタルの日本パレットプール <4690> [東証S]、ユーピーアール <7065> [東証S]などが手掛けている。

 業績は好調だ。ポストコロナ、サプライチェーン復調、景気回復のメリットを享受している。日本パレットプールの2023年3月期(非連結)は最終利益が前期比2.8倍の7億5000万円と予想されている。1株利益は445.7円(前期162.1円)となる。ユーピーアールは2019年6月680円→2020年1月3785円の急騰劇を演じた。その再現か。

 このほか、テレビコマーシャル制作のレイ <4317> [東証S]、自動車業界立ち直りを先取りする大紀アルミニウム工業所 <5702> [東証P]、地方名産品販売のサンクゼール <2937> [東証G]、パチンコ・パチスロ業界に属するJALCOホールディングス <6625> [東証S]などに妙味があろう。

2023年1月27 日 記

株探ニュース

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