貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8035 東京エレクトロン

東証P
23,065円
前日比
+815
+3.66%
PTS
23,074.8円
10:53 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
20.2 5.97 2.48 17.40
時価総額 108,782億円
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【植木靖男の相場展望】 ─理想的な底入れパターンを形成


「理想的な底入れパターンを形成」

●様変わりした東京市場、着実に騰勢を辿るか

 東京市場は、1月第3週に入って一気に景色が変わった。1月17日~18日の日銀の金融政策決定会合で、YCC(イールドカーブ・コントロール)の長期金利の変動幅を0.5%で維持したことがきっかけとなった。

 もちろん、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め策の長期化懸念が緩んだことも、日本株を押し上げた。

 ただ、その1週間ほど前から日本の株価先物市場がざわつき始めていたことに注目したい。先物市場では板に次々と買いが入ってきていたという。多分、この頃から売りの買い戻しが入り始めたようだ。加えて、年金などの買いではないかとの噂もある。とすれば、年金は日銀と連携したのか。

 いずれにしても、市場は様変わりとなった。特に1月20日以降の株価の動きには目を見張るものがある。23日、24日と連続して窓を大きく空けて急騰をみせたのだ。売り物が極端に薄れてきた証しだ。結果として、12月中旬からの値動きは、絵に描いたような理想的な底入れパターンとなった。

 さて、問題は2日続けて窓を空けた翌日、1月25日の動きだ。海外株が軟調のなか、シカゴ先物が安く引けたことで東京市場も安くなるとみられたが、確かに日経平均株価の寄り付きは安かったものの、じわじわと回復し、引けは95円高となった。底入れ時に見られる値動きの典型的なパターンだ。

 となると、今後は着実に騰勢を辿ると予想される。次の戻り相場の肝となる水準は、昨年12月16日の2万7500~2万7600円処である。ここを突破すれば昨年11月24日の戻り高値2万8500円処も考えられる。

 このあたりから市場ではなにかサプライズな材料が浮上してきそうだ。もし、そうしたサプライズが顕在化しないとすれば、本年も2万5000~3万円のレンジ相場となるか。

 しかし、これまで五黄の寅年の翌年の卯年はすべて高いのだ。このアノマリーは無視できない。期待したい。

●押し目狙いを狙いたい企業群は?

 当面は株高基調が続くとみる。どこまでこの基調が続くかは定かでないが、おそらく新年前半安を予想した市場関係者が弱気から強気に転じる頃が、ひとまず高値を付けるタイミングとなろう。

 では、現在の局面での物色対象はどうみたらよいか。指数が底をつける前に動意をみせた銘柄は、戻り相場でも先駆して上昇するものだ。日経平均株価が底入れした一両日中に底を打った銘柄を含めて注目したい。

 今回のケースで代表的な銘柄を列挙すれば、昨年12月5日に底入れした三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、12月29日底入れのソニーグループ <6758> [東証P]。また、日経平均株価が底入れした1月4日大発会で底打ちしたレーザーテック <6920> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、さらに東京エレクトロン <8035> [東証P]、ダイキン工業 <6367> [東証P]。早くから新年のテーマである防衛関連で注目されていたIHI <7013> [東証P]は1月5日に目先的な底入れとなっている。1月5日に底入れしたのは、鉄鋼株の雄である日本製鉄 <5401> [東証P]のほか、日本郵船 <9101> [東証P]、住友金属鉱山 <5713> [東証P]などだ。こうした銘柄群は押し目を拾っておきたい。

2023年1月27日 記

株探ニュース

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