日電産の今期は構造改革費用の計上で一転最終減益へ、自社株取得枠を設定
日本電産<6594>はこの日の取引時間終了後、23年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは従来の1650億円から600億円(前期比55.8%減)に大幅に下方修正した。事業環境の悪化を受け構造改革費用を計上する。業績予想の前提となる想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円を据え置いた。また、取得総数500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.87%)、取得総額350億円を上限とする自社株取得枠を設定した。
通期の売上高の見通しは2兆1000億円から2兆2000億円(同14.7%増)に引き上げたものの、IT市場ではスマートフォンやデータセンターなどの需要減速に伴い在庫調整が懸念されると指摘。中国の電気自動車市場では23年は補助金終了の影響もあり成長率が減速すると見込む。固定費の大幅な低減を図るなど収益構造改革を進め、来期以降の業績回復を目指す。
4~12月期の連結決算は、売上高が前年同期比20.8%増の1兆6997億4700万円、営業利益が同6.8%減の1244億400万円、最終利益が同4.8%増の1040億7700万円だった。売上高は4~12月期として過去最高を更新した。円安が収益を押し上げる要因となった一方、欧州などで車載事業を中心に構造改革費用を計上。利益を押し下げる要因となった。
出所:MINKABU PRESS
通期の売上高の見通しは2兆1000億円から2兆2000億円(同14.7%増)に引き上げたものの、IT市場ではスマートフォンやデータセンターなどの需要減速に伴い在庫調整が懸念されると指摘。中国の電気自動車市場では23年は補助金終了の影響もあり成長率が減速すると見込む。固定費の大幅な低減を図るなど収益構造改革を進め、来期以降の業績回復を目指す。
4~12月期の連結決算は、売上高が前年同期比20.8%増の1兆6997億4700万円、営業利益が同6.8%減の1244億400万円、最終利益が同4.8%増の1040億7700万円だった。売上高は4~12月期として過去最高を更新した。円安が収益を押し上げる要因となった一方、欧州などで車載事業を中心に構造改革費用を計上。利益を押し下げる要因となった。
出所:MINKABU PRESS