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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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5702 大紀アルミニウム工業所

東証P
1,065円
前日比
+5
+0.47%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
20.0 0.57 5.16 10.92
時価総額 465億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─引き続き「突っ込み買いの吹き値売り」戦術を!


「引き続き『突っ込み買いの吹き値売り』戦術を!」

●円高圧力の高まりには警戒を要する!

 内外の金融マーケットは各国中央銀行の高官発言、行動に振り回されている。FRB(米連邦準備制度理事会)は相変わらず、タカ派姿勢だ。「利上げを継続する」との地区連銀総裁のコメントが続出している。景気指標は住宅着工件数、鉱工業生産指数、小売売上高など明らかに、減速傾向なのに……。ただ、債券市場は“正直”である。

 すなわち、長期債の利回り低下は著しい。米10年物国債利回りは昨年10月24日の4.246%をピークに、直近では3.398%、30年物国債利回りは同4.384%が3.569%になっている。もちろん、景気指標の悪化の影響がある。とはいえ、債券市場は2~3月での利上げ打ち止め、年内の利下げを織り込み始めていると思う。

 なお、FOMC(米連邦公開市場委員会)は1月31日~2月1日、3月21日~22日、5月2日~3日に開催される。FRB高官は5月までの利上げを示唆している。NYダウの不振(下落)は早期の利上げ打ち止めを催促しているのだろう。要するに、株価の抵抗である。まあ、FOMCごとに、マーケットは神経質にならざるを得ない。

 一方、日銀金融政策決定会合はこれまで“無風”だったが、昨年12月19日~20日は突然の実質利上げ(0.25%)によって、マーケットに衝撃を与えた。株価暴落、円高(一気に1ドル=127円台に)を招いたのだ。今年1月17日~18日の会合は黒田総裁が踏ん張って“無風”だった。しかし、次回(3月9日~10日)は荒れる可能性がある。

 なにしろ、この時点では次期日銀総裁、副総裁(2名)の人事が決まっている。反リフレ(異次元の金融緩和に反対)派の影響力が強まるだろう。もともと、バブル崩壊後の日銀出身の日銀総裁(三重野氏、速水氏、福井氏、白川氏)は円高、株安(デフレ)を容認してきた。日銀総裁次第によっては円高圧力が強まるだろう。これには警戒を要する。

●仕掛けのタイミングを図るジンクス?

 さて、この局面での投資作戦&戦術はどうか。やはり、引き続いて「突っ込み買いの吹き値売り」、および「個別銘柄対応」が有効だろう。2022年の場合、日経平均株価の安値は3月、6月、10月だったが、今年の安値は1月4日の2万5661円(ザラバベース)となっている。安値圏は2万5000~2万6000円絡みとなる。

 そのタイミングは不思議なことに、満月(1月7日、2月6日、3月7日、4月6日、5月6日、6月4日など)、NY市場のトリプルウィッチング、FOMCの開催スケジュール、天赦日&一粒万倍日(1月6日、3月21日、8月4日は重なっている)と符合する。この前後が天底の分かれ目になる。外国人投資家はこのジンクスを活用しているという。

 物色面は? 2023年3月期に180円(前期は100円)の一括配当を行う日本食品化工 <2892> [東証S]は経営の安定性、好業績(時価のPERは6.5倍)に注目できる。不動産情報データベースを武器に急成長が見込めるランドネット <2991> [東証S]、製造業向けのITシステム支援、技術者派遣のジャパニアス <9558> [東証G]は狙える。

 さらに、深押しの日本電波工業 <6779> [東証P]はそろそろのタイミングだろう。水晶部品の微細加工技術では他を圧倒している。オプトラン <6235> [東証P]はアップル<AAPL>の新製品投入のメリットを受ける。このほか、大紀アルミニウム工業所 <5702> [東証P]、ダイコク電機 <6430> [東証P]などに妙味があろう。

2023年1月20日 記

株探ニュース

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