ネクスグループ---22年11月期は大幅な増益、事業構造改革の実施を推進
ネクスグループ<6634>は18日、2022年11月期連結決算を発表した。売上高が前期比43.1%減の27.58億円、営業利益が4.27億円(前期は2.08億円の損失)、経常利益が5.29億円(同1.33億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が同165.4%増の8.06億円となった。
メタバース・デジタルコンテンツ事業の売上高は0.93億円、営業損失は0.13億円となった。持分法適用関連会社のワイルドマンでは、「レジストアートトークンプロジェクト」に参画し、レジストアートが提供するVR美術館の開発を受注した。実日デジタルは、電子書店及び電子取次が主な取引先となっている。コロナ禍の巣ごもり需要が一巡したが、電子書籍市場は堅調であり、漫画の有料コンテンツが売上を牽引している。
IoT関連事業の売上高は前期比12.0%増の6.51億円、営業利益は0.50億円(前期は1.02億円の損失)となった。ネクスは、IoT技術をベースに「IoT×ブロックチェーン技術」、「IoT×AI技術」など、「IoT×新技術」を活用した新たなサービスの提供を目指している。リアルタイム画像認識技術と、マルチキャリア対応の高速モバイル通信技術を搭載した、NCXX AI BOX「AIX-01NX」を、2022年9月末から販売している。データ通信端末については、5Gに対応し、Wi-Fi、Ethernetを搭載したバッテリーレスのルーター・モデムとなる、5Gデータ端末「UNX-05G」を開発し、2022年12月からサンプル提供している。テレマティクスについては、クラウド型車両管理・動態管理システムにおいて、国内の主なLTE周波数および5方式のGNSSに対応して、より多くの衛星測位システムを使うことで、測位の安定性が向上したOBDII型データ収集ユニット「GX700NC」は、通信機能を持ち市場を確保しており、排気ガス測定・管理や今後増加するEV車の充電・電費・残量管理などのSDGsへの取り組みなどにも活用の範囲が広がることが期待される。農業ICT事業(NCXX FARM)について、「6次産業化事業」では、GOLDEN BERRY(食用ほおずき)の生産、販売を行っており、青果と加工品のGOLDEN BERRYアイス、GOLDEN BERRYフレッシュリキュールを販売している。「フランチャイズ事業」では、自社独自の特許農法(多段式ポット)とICTシステムの提供に加えて、多種多様な農法・システム・農業関連製品の提供を行う農業総合コンサルティングサービスを展開している。
インターネット旅行事業の売上高は前期比33.6%減の1.00億円、営業損失は0.21億円(前期は1.65億円の損失)となった。イー・旅ネット・ドット・コム及びその子会社は、株式譲渡により、第2四半期以降、連結対象から除外されている。
ブランドリテールプラットフォーム事業の売上高は前期比68.0%減の10.79億円、営業損失は1.08億円(前期は3.99億円の損失)となった。チチカカについては、株式譲渡により、第2四半期以降、連結対象から除外されている。
暗号資産・ブロックチェーン事業の売上高は前期比8.6%増の7.98億円、営業利益は同6.5%増の7.81億円となった。当年度は一部暗号資産の売却を行ったことで、営業利益を計上している。
2023年11月期通期の連結業績予想については、売上高は14.67億円、営業利益は1.46億円、経常利益は1.65億円、親会社株主に帰属する当期純利益は1.42億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ