１６日の株式相場見通し＝続落、円高を嫌気し２万６０００円台割れか

　１６日の東京株式市場は主力株中心に売りに押される展開が予想され、日経平均株価は続落する公算が大きい。前週末に３３０円あまりの大幅反落をみせ２万６１００円台まで下押したが、きょうも買い手控えムードが続き２万６０００円大台を割り込む可能性が高そうだ。前週末の米国株市場ではＮＹダウが４日続伸したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は６日続伸と上値指向を継続した。決算が嫌気され大手金融株が軟調だったものの、ミシガン大学が発表した１月の消費者態度指数を受けインフレの先行きに対する警戒感が後退、両指数ともに朝安後に切り返した。ただ、外国為替市場では日米金利差縮小の思惑から一段とドル安・円高が進行しており、これがきょうの日本株には向かい風となりやすい。一時１ドル＝１２７円台半ばまで円高に振れるなど円買いの動きが加速していることで、ハイテク株や自動車株など輸出セクターにはネガティブ材料となる。また、今週１７～１８日に予定される日銀金融政策決定会合を前に、押し目に買い向かう動きも限定的となりそうだ。

　１３日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比１１２ドル６４セント高の３万４３０２ドル６１セントと４日続伸。ナスダック総合株価指数は同７８．０５２ポイント高の１万１０７９．１５７だった。

　日程面では、きょうは２０２２年１２月の企業物価指数、１２月の中国７０都市新築住宅価格など。なお、米国株市場は休場となる。

出所：MINKABU PRESS