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3030 ハブ

東証S
736円
前日比
-4
-0.54%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
25.0 3.44 1.22
時価総額 94.4億円
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国際的大会が目白押し、「スポーツイベント関連」躍動の2023 <株探トップ特集>


―3月のWBCを皮切りに7月サッカー女子W杯、9月ラグビーW杯が開催の予定―

 2022サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会における日本代表の活躍で、2022年後半はスポーツ関連銘柄が賑わった年だった。サッカーW杯で日本が初戦の相手のドイツに歴史的な勝利を収めた翌日の11月24日には首都圏を中心に英国風パブ「HUB」を展開するハブ <3030> [東証P]が一時、前日比12.4%高の736円をつけ、25日も同12.7%高の816円に上昇。また、本田圭佑氏の解説が話題になったインターネットテレビ「ABEMA(アベマ)」で試合を中継したサイバーエージェント <4751> [東証P]も24日には一時前日比9.0%高、25日には同4.6%高に上昇した。そのほかにもスポーツ用品や量販店などが関連銘柄として物色され、大きな盛り上がりを見せた。

 今年も「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)をはじめ大型のスポーツイベントが複数予定されており、昨年同様に関連銘柄が物色される可能性がある。イベント開催前にチェックが必要だろう。

●今年予定されているスポーツイベント

 23年は3月8日から21日にかけてWBCがアメリカ、日本、台湾で開催されるほか、7月20日から8月20日にかけて「サッカー女子ワールドカップ」(サッカー女子W杯)がオーストラリアとニュージーランドで、9月8日から10月28日にかけて「ラグビーワールドカップ」(ラグビーW杯)がフランスで開催される。

 それぞれが注目度の高い国際スポーツのビッグイベントで、日本代表チームの活躍によっては、株式市場に与えるインパクトも大きい。各イベントについて関連銘柄をおさらいしたい。

●WBC関連銘柄

 当初21年に開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年開催されることになり、20ヵ国・地域の代表が参加する。日本代表は過去4回の大会のうち第1回、第2回大会で優勝したが、それ以降はベスト4にとどまっており、今大会では14年ぶりの優勝が期待されている。既に米メジャーリーグから大谷翔平選手やダルビッシュ有選手、鈴木誠也選手などの参戦が決定したことでも注目度が高まっている。

 日本代表「侍ジャパン」の初戦は3月9日に東京ドームで行われる中国戦で、テレビではTBSホールディングス <9401> [東証P]傘下のTBSが放送する。このほか11日に行われる第3戦の対チェコ戦はテレビ朝日ホールディングス <9409> [東証P]傘下のテレビ朝日で放送が予定されている。

 関連銘柄では、日本代表チームにユニホームを提供するほか、グローブをはじめとする野球用品を展開するミズノ <8022> [東証P]が代表格。選手が活躍するとレプリカユニホームの売れ行きも好調となり、業績への貢献も大きい。また、大谷選手にシューズやグローブを提供するアシックス <7936> [東証P]や、野球への関心が高まればグローブやバットなど野球用品を手掛けるゼット <8135> [東証S]などへも関心が向かう可能性がある。このほか公式スポンサーであるNIPPON EXPRESS ホールディングス <9147> [東証P]や、公式スポンサーで「パワフルプロ野球」シリーズを手掛けるコナミグループ <9766> [東証P]などにも注目だ。

●サッカー女子W杯関連銘柄

 11年7月にサッカー女子W杯ドイツ大会で日本代表の「なでしこジャパン」が優勝し、同年3月に起きた東日本大震災の爪痕が大きい日本にとっての希望となったが、それ以降、サッカー女子W杯も株式市場における注目テーマの一つとなった。直近2大会の成績は準優勝、ベスト16で、今大会では12年ぶりの優勝を狙う。日本代表の初戦は現地時間7月22日のザンビア戦で、26日にはコスタリカ、31日にはスペインと対戦する予定となっている。

 関連銘柄は基本的にサッカーW杯関連と同じで、ハブやサッカー教室を展開するクリップコーポレーション <4705> [東証S]などが挙げられる。また、なでしこリーグのトップパートナーであるプレナス <9945> [東証P]へも関心が向かいそうだ。

●ラグビーW杯関連銘柄

 以前は、日本における人気が高いとは言えなかったラグビーだが、15年にイングランドで開催されたラグビーW杯で、それまでW杯において通算1勝、2引き分けを挟んで16連敗中だった日本が、過去2回の優勝経験を持つ南アフリカ共和国に勝利したことをきっかけに人気が高まった。ラグビーW杯は夏季オリンピック、サッカーW杯に次ぐ、世界3大スポーツ祭典と呼ばれている大会であり、世界的に見ても注目度は高く、日本代表の活躍は株式市場にも影響を与えそうだ。

 19年に開催されたラグビーW杯日本大会では、9月20日の開幕戦で日本対ロシアの試合が行われ、日本が30対10で快勝。これを受けて、日本代表にジャージを提供するゴールドウイン <8111> [東証P]やハブ、ラグビー日本代表のトップパートナーである大正製薬を傘下に持つ大正製薬ホールディングス <4581> [東証S]などが買われた。

 今大会も引き続き日本代表の活躍が期待されており、前述の3銘柄以外にも、ウェアやシューズ、ボールなどを手掛けるミズノや、オーストラリア代表「ワラビーズ」関連製品を手掛けるアシックスなどが注目される。

●札幌冬季五輪関連にも注目

 このほか、すべての大会に共通して、食事デリバリーの出前館 <2484> [東証S]やライドオンエクスプレスホールディングス <6082> [東証P]、スポーツ用品販売のアルペン <3028> [東証P]やゼビオホールディングス <8281> [東証P]、スポーツイベントの企画・運営を行うセレスポ <9625> [東証S]などが関連銘柄といえよう。

 また早ければ、年内には札幌市が有力候補とされている30年冬季五輪大会の開催地が決定予定であることも注目したい。札幌市によると、大会開催を受けた認知度向上によるインバウンド観光客の増加や食品輸出額の増加、新規施設によって生み出される支出額の増加などで、大会開催後10年間の経済効果を全国で2兆5000億円、札幌市で4000億円と見込む。関連銘柄は幅広いが、北海道に本拠を置く建機レンタル大手のカナモト <9678> [東証P]、北海道を地盤とする電気工事会社の北海電気工事 <1832> [札証]や北弘電社 <1734> [札証]などの商機につながりそうだ。

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