貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価15分ディレイ → リアルタイムに変更

7860 エイベックス

東証P
1,528円
前日比
+16
+1.06%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.5 1.24 3.27 1.98
時価総額 700億円
比較される銘柄
アミューズ, 
カドカワ, 
イマジカG

銘柄ニュース

戻る
 

23年もスポーツ人気続く、新五輪種目「ブレイクダンス」に舞う注目6銘柄 <株探トップ特集>


―若者中心に関心高く一躍ブレイク期待、重要大会の日本開催も話題化の契機に―

 2022年の「FIFAワールドカップ カタール大会」は日本代表の活躍が予想を超える盛り上がりをもたらし、その幕を閉じた。そして、23年もスポーツへの関心は衰えそうにない。特に、今年は日本で最も人気の高いスポーツである「野球」に加え「ラグビー」の世界的祭典の開催が予定されている。そんななか、今年一躍脚光を浴びそうなスポーツに「ブレイクダンス(ブレイキン)」がある。24年のパリ五輪に新規採用されるブレイクダンスを巡る状況とその関連銘柄を探った。

●ブレイクダンスは若者世代との親和性高い

 昨年11月から12月にかけ、世界中を熱狂の渦に巻き込んだ「サッカーワールドカップ カタール大会」。世界年間最優秀選手に贈られる賞である「バロンドール」を過去7度受賞し、サッカー界を長年けん引してきたリオネル・メッシ率いるアルゼンチンが優勝した。次代を担うと目されているフランスのキリアン・エムバペ(ムバッペ)選手の活躍も話題を集めた。

 そして23年は、次なるスポーツイベントの開催が控えている。野球の祭典「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が3月8日から21日までの期間で行われる。また、前回の19年は日本で開催されたラグビーワールドカップのフランス大会も9月から開かれる。サッカーに続き、新年も野球、ラグビーとスポーツの国際大会に対する関心の高まりが予想されているが、そんななか新ブーム到来が期待されているスポーツが、ブレイキンと呼ばれるブレイクダンスだ。

 20年12月に開催された国際オリンピック委員会(IOC)理事会で、パリ五輪の新競技として、ダンススポーツのブレイクダンス種目の採用が正式決定された。「なぜブレイクダンスが五輪種目に」と首を傾げる向きも少なくないだろうが、多くの人たちが思っている以上にその市場の裾野は広い。中学校体育でダンスが必修化したのは12年であることを踏まえれば、ダンスと若者の距離がとても近いものであることは想像に難くない。

●2月には福岡・北九州で世界大会開催

 昨年12月2~3日には沖縄県で、ブレイクダンスの世界大会「BATTLE OF THE YEAR 2022 WORLD FINAL」が開催された。ブレイクダンスの大会と言われれば、つい最近始まったものと想像しそうだが、実は歴史が古く1990年にドイツでスタートしている。同大会は今回で32周年、なおかつ今回は史上初となるアジア開催だった。参加国も日本のほか欧州各国をはじめとして多数の国が参加している。また、動画配信サービス「U-NEXT」は、同大会を独占ライブ配信している。更に、世界ランキングのポイントが最も多く得られることから、パリ五輪出場に向けて重要な位置づけとなる世界大会「WDSF Breaking for Gold World Series」が、今年2月に日本で開催される。舞台となるのは福岡県北九州市だ。ブレイクダンス界における重要な大会が日本で開催されることは、大きな注目を集める可能性が高い。

 21年に開催された東京五輪では、スケートボードをはじめとして初採用のスポーツが複数あり、その競技に対する興味関心のレベルを大きく引き上げた。そういった意味で「ブレイクダンス」も大きな関心を集めそうだ。

 関連銘柄としてはプロダンスリーグ「D.LEAGUE」に参画している企業はもちろんのこと、スクール運営のほか、シューズなど各種関連用品を手掛けている企業などが注目される。なお、プロダンスリーグ「D.LEAGUE」には全12チームが参加しているが、関連しているのは以下の個別銘柄で取り上げるフルキャストホールディングス <4848> [東証P]とエイベックス <7860> [東証P]のほか、ベネフィット・ワン <2412> [東証P]やUSEN-NEXT HOLDINGS <9418> [東証P]、ディップ <2379> [東証P]、コーセー <4922> [東証P]、セガサミーホールディングス <6460> [東証P]、セプテーニ・ホールディングス <4293> [東証S]、サイバーエージェント <4751> [東証P]、バリュエンスホールディングス <9270> [東証G]、KADOKAWA <9468> [東証P]、LIFULL <2120> [東証P]だ。

●フルキャストやエイベックス、スプリックス、JSSなど注目

 フルキャストホールディングス <4848> [東証P]~創業者で現会長の平野岳史氏は、元ダンサーで現在はプロデューサーとして活躍している神田勘太朗氏などと、20年2月にプロダンスリーグ「D.LEAGUE」の運営・主催を目的とする「株式会社Dリーグ」を設立した。また、同社ではプロダンスチーム「FULLCAST RAISERZ(フルキャスト レイザーズ)」として参画している。

 エイベックス <7860> [東証P]~同社では20年8月にプロダンスチーム「avex ROYALBRATS(エイベックス ロイヤルブラッツ)」を結成しており、「D.LEAGUE」に参画。また、エイベックス所属アーティストであるTRF・SAM主宰ダンススクール「SOUL AND MOTION(ソウルアンドモーション)」では、キッズから大人まで、未経験者クラスも充実している。そのほか、JOYKU(東京都港区)が開園したダンスや英語などの習い事を行う保育園「JOYKU LAND(ジョイクランド)」で、エイベックスのダンスプログラム「avex dance master(エイベックス・ダンスマスター)」を開講している。

 スプリックス <7030> [東証P]~総合教育カンパニーとして、個別指導学習塾やオンライン個別指導塾などのほか、東京ダンスヴィレッジの運営を行っている。ダンス初心者に最適化したカリキュラムを開発し、21年12月に開校した1店舗目となる「東京ダンスヴィレッジ新宿校」は日本最大級の400クラス以上を提供しており、ダンス初心者の20代から30代の女性に対し、ダンスの裾野を広げている。

 Rebase <5138> [東証G]~空き物件やスペースを貸したい期間や時間帯だけ提供できるマッチングプラットフォームサービス「インスタベース」を展開している。貸会議室からセミナー会場、ダンス・ヨガスタジオ、レンタルキッチンなど、幅広い用途に対応しており、身近なサービスとして需要が高まる可能性がある。

 ジェイエスエス <6074> [東証S]~赤ちゃんから入会できるスイミングスクール・水泳教室をメインとしており、水を通じて健康づくりに貢献する。そのほかのプログラムとして、ジムやフィットネス、テニススクール、キッズ空手スクールのほか、キッズチアスクールやキッズダンススクールを運営。ダンス人気の高まりとともに、入会を希望する子どもたちが増える可能性は大きい。

 エービーシー・マート <2670> [東証P]~靴小売業大手であり、国内外に靴や衣料品のチェーン店「ABCマート」を展開。それぞれのダンスの特徴に合わせたシューズが多数ある。ニューバランスなど人気ブランドを多数揃えている同社へは追い風になるだろう。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均