Bエンジニア Research Memo(4):ITエンジニアリング領域とマーケティング領域の2軸で事業展開(2)
■Branding Engineer<7352>の事業概要
2. マーケティングプラットフォームサービス(メディア事業)
マーケティングプラットフォームサービスでは、メディア事業を展開している。同事業では、「ITエンジニアがキャリアに迷わない」をテーマに、ITエンジニア向けの有益な情報配信に特化したメディア「Mayonez」とビジネスパーソン向けの有益な情報配信に特化したメディア「Tap-biz」を中心に複数の自社メディアを運営している。自社メディア運営や、エンジニアプラットフォームにおけるエンジニア集客により獲得したWebマーケティングのノウハウを活用し、企業に対してWeb マーケティングコンサルサービス「SAKAKU」を展開している。
「Mayonez」や「Tap-biz」に関しては、独自に蓄積された記事閲覧履歴やユーザーの登録した興味や関心カテゴリなどユーザーデータの活用、複数の情報配信メディアを運営することによるアドネットワーク(複数の広告配信可能なメディアを束ねて広告を一括配信する仕組み)の活用を通じて、広告主に対して効果の高い広告配信を行い、広告収入を得ている。こうした複数の情報配信メディア運営を省力化するために独自でCMS(Content Management System)の開発を行うことで効率的な事業運営を行っている。
「SAKAKU」は他社にWebマーケティングコンサルを提供するBtoBサービスであり、先に述べたメディア運営ノウハウに加えて自社のWebマーケティングノウハウを生かし、他社にWebマーケティング全般のコンサルを提供している。具体的には、SEOコンサルティングや企業のメディア立ち上げ支援、記事作成代行などのサービスがあり、企業がWebマーケティングを行ううえで欠かせない要素について包括的なコンサルティングが可能となっている。
さらに同事業はメディアを訪れたITエンジニアやこれからITエンジニアを目指す人に対し、先述の「Midworks」や「tech boost」、転職支援の「TechStars」に誘導することで、他サービスの収益獲得機会の発掘にも貢献している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)
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提供:フィスコ