キャリアリンク Research Memo(5):収益拡大により財務の健全性が向上
■財務状況と経営指標
キャリアリンク<6070>の2023年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比750百万円減少の15,793百万円となった。主な変動要因としては、流動資産で現金及び預金が185百万円増加し、受取手形、売掛金及び契約資産が930百万円減少した。固定資産については減価償却の進展に伴い有形固定資産が14百万円、無形固定資産が27百万円それぞれ減少した。
負債合計は前期末比1,917百万円減少の6,221百万円となった。有利子負債が166百万円減少したほか、未払金が707百万円、未払法人税等が374百万円、受注損失引当金が117百万円それぞれ減少した。また、純資産合計は同1,166百万円増加の9,571百万円となった。配当金の支払い474百万円及び親会社株主に帰属する四半期純利益1,812百万円を計上し、「収益認識に関する会計基準」等の適用による188百万円の減少を含み、利益剰余金が1,149百万円増加した。
経営指標を見ると、安全性指標となる自己資本比率が前期末の50.2%から59.9%に上昇したほか、有利子負債比率が11.8%から8.6%に低下した。ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)も前期末比で351百万円増加の6,402百万円と過去最高水準に積み上がっており、財務基盤が一段と強化されている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ