ステップ Research Memo(9):配当性向30%を目安に連続増配を継続中
■株主還元策
株主還元策として、ステップ<9795>は配当性向で30%を目安に安定配当を行うことを基本方針としている。2022年9月期は前期比1.0円増配の46.0円(配当性向29.6%)とし、2023年9月期は同2.0円増配の48.0円(同29.9%)と連続増配を継続する予定となっている。業績が会社計画を上回り配当性向がさらに低下するようであれば増配が期待できることになる。また、株主優待制度を導入しており、毎年9月末の株主に対して保有株式数と継続保有期間に応じてオリジナルQUOカード(500~4,000円分)を贈呈している。11月21日の終値1,831円で試算すると、総投資利回りは約3%の水準となる(100株保有、QUOカード500円相当の場合)。
■SDGsの取り組みについて
同社はSDGsに関する取り組みの1つとして、2021年10月より本社ビル(神奈川県藤沢市)で使用する電気について、神奈川県営の水力発電所で発電した再生可能エネルギーによる「アクアdeパワーかながわ」を導入した。神奈川県と神奈川県企業庁、東京電力エナジーパートナー(株)が2020年4月より供給を開始した地産地消の電力メニューで、県内11ヶ所の県営水力発電所で発電した電気を供給することで、事業者のCO2排出量削減につなげている。同社では今回の取り組みにより、本社ビルの電気使用に伴うCO2排出量ゼロを実現し、年間約158トン※のCO2排出量を削減するとともに、電気料金の支払いを通じて神奈川県の環境保全事業に貢献している。
※2020年度の年間使用電力量実績をもとに算出。
また、2022年10月には神奈川県が発行するグリーンボンドへの投資を決定したことを発表している。同グリーンボンドは神奈川県が推進する「神奈川県水防災戦略」における河川・海岸・砂防に関する新たな事業資金として充当されることになる。同社では投資という形で、持続可能な社会の実現に貢献することになる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ