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9565 GLOE

東証G
1,524円
前日比
+59
+4.03%
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PER PBR 利回り 信用倍率
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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】IPOラッシュ、資金還流により直近IPO銘柄で値幅取り狙いが活発化


「IPOラッシュ、資金還流により直近IPO銘柄で値幅取り狙いが活発化」

●重要イベント通過でショート筋が仕掛けやすい需給状況に

 週末の東京市場では期待された米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後のアク抜けの買いは限られ、改めてショートの動きが強まった。これにより、FOMC通過後を期待した直近のリバウンド分は帳消しとなった。

 米連邦準備理事会(FRB)が来年の政策金利見通しを引き上げ、金融引き締めが長期化するとの警戒感から15日の米国市場は大きく売られた。ただし、金利見通しの引き上げは予想されていたことでもあり、足もとでの下落を狙った積極的なショートの動きが大きかったのだろう。米国では重要イベントを通過したこともあり、ショート筋が仕掛けやすくなったタイミングでもあった。

 残念ながら東京市場はこれまで同様、米国市場の動きに振らされやすく、押し目買い意欲は強まりそうにない状況である。そのため、インデックスの影響を受けづらい中小型株などに資金がシフトしやすい。年末に一段と近づくこともあり、個人主体の個別物色へと向かいそうだ。来週はIPOが11社予定されている。さすがに資金分散による影響で勢いは落ち着きそうだが、直近の好調なIPOによってセカンダリーへの資金還流も見られており、日経平均株価が膠着感を強める半面、直近IPO銘柄での値幅取り狙いは活発化しそうだ。

●今後、活躍が期待される「注目5銘柄」

◆ヤクルト本社 <2267> [東証P]
機能性表示食品の乳酸菌飲料「ヤクルト1000」など高単価商品が好調。株価は来年度の成長を織り込んだとの見方もあり、11月28日に年初来高値8880円を付けた後は調整していたが、切り上がる25日移動平均線を支持線にリバウンドを見せてきた。年初来高値水準で膠着し強弱感が対立している感はあるが、ボリンジャーバンド+3σまでの上昇から、足もとでは+1σ水準で推移しており過熱感は後退している。仕切り直しの展開に期待したい。

◆ウェルプレイド・ライゼスト <9565> [東証G]
11月30日に東証グロース上場。eスポーツ専業で初のIPOという話題性もあり、上場初日に商いは成立せず、上場2日目に公開価格の5.3倍にあたる6200円で初値を付けた。翌日に8700円まで買われた後は一転して調整を継続しており、12月15日には4335円まで売られた。15日に発表した2022年10月期業績(非連結)は、売上高が前の期比22.7%増の20億5000万円、営業利益は同64.8%増の2億1100万円で着地。続く23年10月期は、売上高は前期比32.1%増の27億800万円、営業利益は同19.0%増の2億5100万円を計画しており、eスポーツ市場が堅調に拡大していくなか、株価の修正リバウンドに期待したい。

◆スカイマーク <9204> [東証G]
12月14日に東証グロース上場。再上場案件として人気化しづらい面はあったが、初値は公開価格を8.7%上回る1272円だった。翌日には1202円まで売られる場面も見られたが、すぐさま切り返し、上場来高値を更新。翌16日も連日で高値を更新した。11月の利用実績は、搭乗率が82.8%で前年同月を上回ったほか、方面別搭乗率は全方面で4月から8カ月連続で前年同月を上回っている。荒い値動きが続く可能性はあるものの、ライフラインともいえる公共交通機関で840億円程度の時価総額は低いとの見方もあり、投資家の関心度は高そうだ。

◆Branding Engineer<7352>[東証G]
エンジニアのキャリア(知識取得から就職・転職、独立支援に至るまで)を一貫してサポートするソリューションを提供。企業のデジタル化を推進すべく、企業に対しITエンジニアリソースの提供を行うとともに、ITエンジニアの独立支援を行うMidworks事業が順調。株価は足もとで強いリバウンド基調を継続しており、20年7月以来の4ケタを回復し、上場来高値(分割修正考慮)を更新。上場4日目につけた高値(1011円)から20年12月安値(227円)までの下げ幅の倍返しは1800円処がターゲットとなる。急騰に対する反動を警戒しつつも、一段の上昇を狙いたいところだろう。

◆FIXER<5129>[東証G]
クラウドネイティブなエンタープライズシステムの構築に強みを持つインテグレーター。10月6日に東証グロース上場。初値は公開価格を36%上回る1822円だった。上場間もない10月12日に決算を発表。22年8月期営業利益(非連結)は前の期比7.6倍の23億9400万円で着地したものの、続く23年8月期は前期比40.9%減の14億1500万円と大幅減益となる見通しを示した。これが嫌気されて株価は1310円まで調整し、その後も上値重く推移していたが、会社側は12月15日に今期営業利益を18億6300万円に31.7%上方修正。複数の案件で足もとの実績が想定を上回っているほか、主要顧客との商談・開発が順調に推移しているという。週末16日に株価は窓を空けて急騰しているが、再評価の進展に期待したい。

(2022年12月16日 記)

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