トヨタ、ホンダなど自動車株に強弱観対立、円高傾向は逆風も指標面で割安感際立つ
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に強弱観対立、前日終値近辺で売り買いを交錯させている。ここ米長期金利の低下傾向が鮮明となるなか、外国為替市場ではドル売り・円買いの動きを誘発しており、直近では一時1ドル=138円台前半まで円高に振れる場面があった。輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車セクターは収益面で向かい風となっている。また、半導体不足の影響で12月の自動車生産台数も前年実績に届かない状況にあり、業績先行きに対する不安は拭えない。ただ、株価指標面からは水準訂正余地も指摘される。トヨタはここ戻り足をみせたが、PBRが前日終値で依然として1倍をわずかに下回る水準にある。更にホンダはPBR0.5倍前後に放置されており、バリュー株の位置付けで下値では押し目買いが入りやすい状況にある。
出所:MINKABU PRESS
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