１０日の株式相場見通し＝続落、米株安に追随しリスクオフの地合い

　１０日の東京株式市場は目先利益確定を急ぐ動きが優勢となり、日経平均株価は続落となりそうだ。前日の米国株市場では、ＮＹダウが６００ドル超の下落をみせたほかハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も２００ポイントを超える下げとなった。中間選挙後の株高アノマリーを期待した買いがやや行き過ぎ、足もとでその反動が出ている。中間選挙は共和党が過半数の議席を確保する公算が大きいものの、上院は大接戦で共和党が勝利できるかどうか微妙な情勢となっており、ねじれ議会を期待していたマーケットにとってはネガティブに働いている。また、１０日発表予定の１０月の米消費者物価指数（ＣＰＩ）を控え、押し目に買い向かう動きも限定的となっている。加えて、ここにきて暗号資産が軒並み急落していることも投資家のセンチメントを悪化させた。東京市場では、前日に日経平均が寄り後に一貫して下値を切り下げる地合いとなっており、目先筋が買いポジションを低める動きが顕在化している。きょうも利食い急ぎの動きが優勢となり、日経平均は２万７０００円台半ばまで水準を切り下げそうだ。

　９日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比６４６ドル８９セント安の３万２５１３ドル９４セントと４日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同２６３．０２５ポイント安の１万３５３．１７５だった。

　日程面では、きょうは１０月のマネーストック、１０月のオフィス空室率、９月の特定サービス産業動態統計、１０月の工作機械受注額など。海外では１０月の米ＣＰＩ、米新規失業保険申請件数（週間）、１０月の米財政収支など。

出所：MINKABU PRESS