GMOペパボ---3Qホスティング事業が売上高・利益ともに順調に増加、金融支援事業が黒字化を達成
GMOペパボ<3633>は7日、2022年12月期第3四半期(22年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.8%減の78.09億円、営業利益が同19.3%減の5.70億円、経常利益が同18.9%減の5.99億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同21.6%減の4.18億円となった。
ホスティング事業の売上高は前年同期比8.6%増の38.40億円、セグメント利益は同22.4%増の13.18億円となった。「ロリポップ!」は、ブログ収益化・副業スタートパックの拡販やドメインとの連携強化による上位プランの契約獲得に注力していることから、他プランからの契約乗り換えや、低単価プランにおける解約が増加し、契約件数は424,528件(前年同期末比0.2%減)となった。一方で、昨年実施した価格改定の効果が継続しているほか、上位プランの契約比率が高まった結果、顧客単価は457円(前年同期比13.4%増)となった。「ムームードメイン」は、ドメイン更新率の上昇により顧客単価は増加したが、新規の契約数が減少し登録ドメイン数は1,155,961件(前年同期末比1.7%減)となった。
EC支援事業の売上高は前年同期比5.1%減の23.47億円、セグメント利益は同37.2%減の5.57億円となった。「カラーミーショップ」は、無料で海外販売を始められる「Buyee Connect for カラーミーショップ」などのアプリストア強化や、noteストア連携などの機能強化を実施した。契約件数は、フリープランの利用が増加し50,282件(前年同期末比11.7%増)となった。また、2022年4月に実施した価格改定の効果が継続し、月額有料プランの顧客単価は4,250円(前年同期比21.9%増)となった。売上は、前年並みとなった一方で、利益面では、「カラーミーショップ大賞2022」等のイベント開催やインフラ強化を行い営業費用が増加した。「SUZURI」は、夏のTシャツセール第2弾の実施や、SNS時代のクリエイターコミュニティ「餅屋」との共同プロジェクトなどを開始し、登録会員数は130万人(前年同期比30.6%増)となった。一方で、消費者の行動変化の影響を受け、四半期累計期間における流通金額は20.9億円(前年同期比16.9%減)となった。
ハンドメイド事業の売上高は前年同期比0.6%増の12.33億円、セグメント利益は同58.6%減の0.69億円となった。「minne」では、シニア層のネットショッピング利用を促進するため、全国の直営ドコモショップで「minne by GMOペパボ講座」を展開したほか、「リバティ・ファブリックス」の生地を使ったハンドメイド作品コンテストを藤久と共同開催し、当第3四半期累計期間における流通額は112.4億円(前年同期比0.5%増)となった。利益面では、利用者の購入を促進するため、プロモーション等の販促強化を実施し、営業費用が増加した。
金融支援事業の売上高は前年同期比167.7%増の3.86億円、セグメント利益は0.04億円(前年同期は1.13億円の損失)となった。「FREENANCE」は、企業連携による提携企業数が増加し、3者間取引による利用が拡大し、当第3四半期累計期間における請求書買取額は57.1億円(前年同期比200.6%増)となった。
その他の売上高は前年同期比93.2%減の0.02億円、セグメント損失は0.29億円(前年同期は0.03億円の損失)となった。その他には習い事やチーム・教室運営における連絡や集金をクラウド上で一元管理できるサービス「GMOレンシュ」等の新規事業が属している。また、連結子会社であるGMOクリエイターズネットワークが運営するWebコンテンツ制作事業や同社が運営するブログサービス「JUGEM」が属していたが、2021年12月期にそれぞれ事業譲渡した。
2022年12月通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比8.6%減(前回予想比9.82億円減)の104.99億円、営業利益が同36.0%減(同4.11億円減)の7.32億円、経常利益が同34.3%減(同3.96億円減)の7.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同33.5%減(同2.62億円減)の5.22億円としている。
注:セグメントごとの経営成績については、2021年12月期の数値を同基準適用前に遡及修正して前年同四半期連結累計期間との比較・分析を行っているとしている
《NS》
提供:フィスコ