サイバネットシステム---3Q減収も、ITソリューションサービス事業が売上高・利益ともに増加
サイバネットシステム<4312>は2日、2022年12月期第3四半期(22年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比17.9%減の144.06億円、営業利益が同55.8%減の11.95億円、経常利益が同59.4%減の10.98億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同68.6%減の6.00億円となった。
シミュレーションソリューションサービス事業の売上高は前年同期比22.8%減の113.37億円、セグメント利益は同46.8%減の18.47億円となった。国内では、主力製品であるマルチフィジックス解析ツールは、保守契約の更新が堅調に推移した。また、サービスは、設計業務の解析支援に関するエンジニアリングサービスやトレーニングサービス等が好調に推移した。しかし、Synopsysとの販売代理店契約終了の影響が大きく、減収となった。海外でも、販売子会社はSynopsysとの販売代理店契約終了の影響により、減収となった。開発子会社ではSTEMコンピューティング・プラットフォーム、公差解析マネジメントツールの販売と技術サポートサービスが、売上高・セグメント利益に寄与している。
ITソリューションサービス事業の売上高は前年同期比7.1%増の30.69億円、セグメント利益は同3.6%増の4.05億円となった。市場における在宅勤務(テレワーク)等の新しい働き方の定着・浸透に伴い、ゼロトラストセキュリティ実現のための基本要素である次世代型エンドポイントセキュリティの販売が好調に推移した。また、クラウド環境向けセキュリティソリューションの販売が好調に推移した。
2022年12月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比11.9%減の200.00億円、営業利益は同36.4%減の18.00億円、経常利益は同36.2%減の18.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同35.6%減の11.50億円とする期初計画を据え置いている。
《NS》
提供:フィスコ