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株価指数先物【寄り前コメント】 PCE通過も米半導体株の弱い値動きが重荷となり、NTショートに向かいやすい


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 26360 +50 (+0.19%)
TOPIX先物 1871.0 +5.5 (+0.29%)
シカゴ日経平均先物 26390 +80
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 30日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。5月の個人消費支出(PCE)は前月比0.2%増と4月の0.6%増から減速したほか、米連邦準備理事会(FRB)が重要視するPCEコアデフレーターは前月比0.3%上昇し、伸びは市場予想を下回った。景気の減速懸念が強まり売り優勢ではあったが、インフレがピークに達したとの見方から大幅な利上げ観測が和らぎ、長期金利が低下したことで終盤にかけて下落幅を縮めた。S&P500業種別指数は公益事業、家庭用品・パーソナル用品、商業サービス・用品が下落する一方、自動車・同部品、エネルギー、メディアが下落。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比80円高の2万6390円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比70円安の2万6240円で始まり、米国市場の取引開始後には一時2万6130円まで売られた。ただし、中盤にかけてリバウンドが強まりプラスに転じると、2万6480円まで上げ幅を広げる場面もあった。終盤にかけては2万6250円~2万6450円辺りで推移し、2万6360円で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形で、前日の下落に対するリバランスの動きが先行することになりそうだ。インフレ抑制を最優先にFRBは積極的な利上げを継続する見通しであり、景気が減速するとの懸念は根強いが、ひとまずPCEコアデフレーターの発表で大きな波乱がなかったことは安心感につながろう。ただし、米国市場の引けにかけての下げ渋る動きについては、四半期末の機関投資家による資産配分見直しに伴うリバランスの影響もあったと見られる。そのため、リバウンド機運は高まりづらいだろう。

 また、前日はアナリストによるアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>やエヌビディア<NVDA>など半導体株の一角に対する格下げが嫌気されていたが、30日の米国市場の取引終了後に3-5月期決算を発表したマイクロン・テクノロジー<MU>は、売上高が市場予想を下回ったことが嫌気され時間外取引で下落。半導体株に対する慎重な見通しが高まりやすく、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]などの重荷となる可能性があり、NTショートの動きに向かわせそうである。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.10倍に低下した。直近のボトム水準であり、これを明確に下回ってくるようであれば、5月10日につけた直近安値である13.98倍を意識したトレンド形成により、NTショートが強まりやすいだろう。また、VIX指数は28.71に上昇し、チャート形状としては75日移動平均線を支持線としたリバウンドとなり、25日線を上放れつつある。一時30.22まで上昇する場面も見られており、やや慎重姿勢に傾きそうだ。

 なお、日経225先物はナイトセッションで一時2万6130円まで売られ、ボリンジャーバンドでは-1σ水準まで調整した。2万7000円突破からの過熱調整としては、いったんは一巡感が意識されやすいところである。そのため、下値の堅さが意識されるとの見方から、レンジとしては2万6150円~2万6650円を想定する。ただし、-1σを明確に下放れてくるようだと、6月20日の安値2万5450円を意識したショートが強まりやすいだろう。

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