利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第4弾 35社選出 <成長株特集>
本特集では、4月下旬から5月中旬までの決算発表集中期間に随時配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。第4弾となる今回は時価総額時価総額80億円以上200億円未満の銘柄(第1弾を配信した6月5日時点)を対象に、22年1-3月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している35社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのはアクリート <4395> [東証G]。22年1-3月期(第1四半期)は主力のSMS(ショートメッセージサービス)配信代行業務で新型コロナウイルス関連の配信が大きく伸び、経常利益は過去最高益を2.6倍も上回る3.3億円に膨らんだ。PCR検査の結果やコロナ陽性者への健康状態確認の連絡手段として自治体などによる利用が増加した。第1四半期実績だけで、通期計画の6.4億円に対する進捗率は51.6%に達しており、業績上振れが期待される。
6位のプロパティデータバンク <4389> [東証G]は主力とする不動産・施設の運用管理を支援するクラウドサービス「@プロパティ」の月額利用料が増加し、1-3月期(第4四半期)の経常利益は2.8億円と過去最高だった直前の10-12月期を53.0%上回って着地。連結決算に移行する23年3月期の同利益は前期非連結比17.9%増の7.6億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
9位に入ったのは建築設備のカタログ・ネット通販を展開するサンワカンパニー <3187> [東証G]。1-3月期(第2四半期)はWEBマーケティングによる集客力の向上を背景に登録会員数が増加し、主力の洗面カテゴリーを中心に販売が伸びた。また、東京ショールームの移転に伴う賃借料の減少などもプラスに働いた。併せて、22年9月期業績見通しの上方修正に踏み切ったことも評価され、株価は5月25日に約6年10ヵ月ぶりの高値圏に急浮上し、その後も頑強な展開を続けている。
11位にリスト入りしたラサ工業 <4022> [東証P]の1-3月期(第4四半期)は主力の半導体向け高純度リン酸や化合物半導体向け高純度無機素材の販売が好調だったほか、原料価格高騰に伴う値上げや凝集剤の一部製品の市況上昇、コスト削減なども利益拡大につながった。株価は8日に約1年1ヵ月ぶりの高値をつけた後は利益確定売りに押されているが、予想PER5.9倍と割安感が強く見直し買いが期待される。
19位に入ったケル <6919> [東証S]の1-3月期(第4四半期)は電子部品需要の拡大が継続するなか、主力のコネクターが車載機器や工業機器向けを中心に大きく伸びた。好調な業績を踏まえ、22年3月期の配当を従来計画の41円→81円に大幅増額し、23年3月期も81円を継続する方針を示したことも好感され、株価は10日に約4年4ヵ月ぶりの高値1599円まで上昇する場面があった。
26位のユニバーサル園芸社 <6061> [東証S]は国内で法人向け観賞用植物のレンタルが引き続き好調だったほか、コロナ禍による顧客のオフィス縮小や閉店で低迷していた海外事業も改善し、1-3月期(第3四半期)は2四半期連続の最高益更新を遂げた。株価は全体相場に逆行し、上場来高値圏で推移している。
28位のOATアグリオ <4979> [東証P]は国内で殺ダニ剤「アカリタッチ」「サフオイル」、殺菌剤「カリグリーン」が増勢だったほか、オランダやスペインなどの海外関連会社の収益拡大も寄与し、1-3月期(第1四半期)は16四半期ぶりに最高益を達成した。第1四半期業績の好調に伴い、22年12月期通期の業績見通しを上方修正している。株価は8日に4年1ヵ月ぶりの高値となる1919円まで上値を伸ばした。
●利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 33社選出 (時価総額1500億円以上)
・〔第2弾〕 33社選出 (時価総額500億~1500億円)
・〔第3弾〕 36社選出 (時価総額200億~500億円)
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<4395> アクリート 156 330 129 38.8 640 461 26.0
<3467> アグレ都市 78.3 1173 658 2.8 2098 2040 5.8
<7047> ポート 75.8 327 186 55.4 1100 708 10.9 *
<3374> 内外テック 67.9 831 495 10.6 2330 2107 5.9
<4392> FIG 66.4 386 232 50.4 862 573 15.6
<4389> プロパテDB 53.0 280 183 17.9 769 652 22.0
<4442> バルテス 44.0 314 218 21.7 706 580 21.6
<4058> トヨクモ 43.4 208 145 25.9 530 421 36.7
<3187> サンワカンパ 40.6 343 244 69.2 792 468 24.7
<3561> 力の源HD 38.3 484 350 25.1 1355 1083 19.8
<4022> ラサ工 33.6 1206 903 1.1 3600 3562 5.9
<3771> システムリサ 28.6 774 602 9.6 2316 2113 13.8
<3981> ビーグリー 27.7 512 401 17.8 1416 1202 11.3
<7634> 星医療 27.2 590 464 3.7 1680 1620 9.6
<7187> ジェイリース 26.5 602 476 11.5 2170 1946 11.2
<4396> システムサポ 26.2 434 344 11.7 1066 954 15.9
<4800> オリコン 24.2 451 363 7.5 1620 1507 10.1
<9658> ビジ太田昭 23.4 887 719 7.4 3000 2792 8.9 *
<6919> ケル 16.1 635 547 0.4 2150 2142 7.2
<9428> クロップス 14.8 820 714 6.8 2854 2672 6.1
<6538> キャリインデ 14.1 299 262 20.0 1201 1001 13.4
<9325> ファイズHD 13.3 230 203 52.4 890 584 13.8
<3741> セック 10.4 381 345 2.1 1130 1107 15.9
<2689> オルバヘルス 10.2 899 816 31.6 2030 1542 7.2
<3784> ヴィンクス 9.0 850 780 3.7 2630 2537 11.1
<6061> ユニバー園芸 7.4 610 568 22.5 1641 1340 11.2
<6081> アライドアキ 6.8 298 279 0.1 850 849 -
<4979> OATアグリ 6.6 1853 1739 26.4 2488 1969 11.1
<2749> JPHD 6.5 1188 1116 6.6 3580 3358 8.5
<3918> PCIHD 4.5 582 557 17.5 1420 1208 11.6
<3924> ランドコンピ 3.8 381 367 9.2 960 879 13.2
<7191> イントラスト 1.9 315 309 23.0 1450 1179 13.2
<6488> ヨシタケ 1.6 388 382 5.8 1430 1352 7.0
<7525> リックス 1.0 872 863 2.8 3100 3017 7.1
<9233> アジア航 0.3 3439 3428 0.7 2580 2563 8.0
※ 2021年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、本決算月にかかわらず、1-3月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している35社を選び出し、1-3月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのはアクリート <4395> [東証G]。22年1-3月期(第1四半期)は主力のSMS(ショートメッセージサービス)配信代行業務で新型コロナウイルス関連の配信が大きく伸び、経常利益は過去最高益を2.6倍も上回る3.3億円に膨らんだ。PCR検査の結果やコロナ陽性者への健康状態確認の連絡手段として自治体などによる利用が増加した。第1四半期実績だけで、通期計画の6.4億円に対する進捗率は51.6%に達しており、業績上振れが期待される。
6位のプロパティデータバンク <4389> [東証G]は主力とする不動産・施設の運用管理を支援するクラウドサービス「@プロパティ」の月額利用料が増加し、1-3月期(第4四半期)の経常利益は2.8億円と過去最高だった直前の10-12月期を53.0%上回って着地。連結決算に移行する23年3月期の同利益は前期非連結比17.9%増の7.6億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
9位に入ったのは建築設備のカタログ・ネット通販を展開するサンワカンパニー <3187> [東証G]。1-3月期(第2四半期)はWEBマーケティングによる集客力の向上を背景に登録会員数が増加し、主力の洗面カテゴリーを中心に販売が伸びた。また、東京ショールームの移転に伴う賃借料の減少などもプラスに働いた。併せて、22年9月期業績見通しの上方修正に踏み切ったことも評価され、株価は5月25日に約6年10ヵ月ぶりの高値圏に急浮上し、その後も頑強な展開を続けている。
11位にリスト入りしたラサ工業 <4022> [東証P]の1-3月期(第4四半期)は主力の半導体向け高純度リン酸や化合物半導体向け高純度無機素材の販売が好調だったほか、原料価格高騰に伴う値上げや凝集剤の一部製品の市況上昇、コスト削減なども利益拡大につながった。株価は8日に約1年1ヵ月ぶりの高値をつけた後は利益確定売りに押されているが、予想PER5.9倍と割安感が強く見直し買いが期待される。
19位に入ったケル <6919> [東証S]の1-3月期(第4四半期)は電子部品需要の拡大が継続するなか、主力のコネクターが車載機器や工業機器向けを中心に大きく伸びた。好調な業績を踏まえ、22年3月期の配当を従来計画の41円→81円に大幅増額し、23年3月期も81円を継続する方針を示したことも好感され、株価は10日に約4年4ヵ月ぶりの高値1599円まで上昇する場面があった。
26位のユニバーサル園芸社 <6061> [東証S]は国内で法人向け観賞用植物のレンタルが引き続き好調だったほか、コロナ禍による顧客のオフィス縮小や閉店で低迷していた海外事業も改善し、1-3月期(第3四半期)は2四半期連続の最高益更新を遂げた。株価は全体相場に逆行し、上場来高値圏で推移している。
28位のOATアグリオ <4979> [東証P]は国内で殺ダニ剤「アカリタッチ」「サフオイル」、殺菌剤「カリグリーン」が増勢だったほか、オランダやスペインなどの海外関連会社の収益拡大も寄与し、1-3月期(第1四半期)は16四半期ぶりに最高益を達成した。第1四半期業績の好調に伴い、22年12月期通期の業績見通しを上方修正している。株価は8日に4年1ヵ月ぶりの高値となる1919円まで上値を伸ばした。
●利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 33社選出 (時価総額1500億円以上)
・〔第2弾〕 33社選出 (時価総額500億~1500億円)
・〔第3弾〕 36社選出 (時価総額200億~500億円)
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<4395> アクリート 156 330 129 38.8 640 461 26.0
<3467> アグレ都市 78.3 1173 658 2.8 2098 2040 5.8
<7047> ポート 75.8 327 186 55.4 1100 708 10.9 *
<3374> 内外テック 67.9 831 495 10.6 2330 2107 5.9
<4392> FIG 66.4 386 232 50.4 862 573 15.6
<4389> プロパテDB 53.0 280 183 17.9 769 652 22.0
<4442> バルテス 44.0 314 218 21.7 706 580 21.6
<4058> トヨクモ 43.4 208 145 25.9 530 421 36.7
<3187> サンワカンパ 40.6 343 244 69.2 792 468 24.7
<3561> 力の源HD 38.3 484 350 25.1 1355 1083 19.8
<4022> ラサ工 33.6 1206 903 1.1 3600 3562 5.9
<3771> システムリサ 28.6 774 602 9.6 2316 2113 13.8
<3981> ビーグリー 27.7 512 401 17.8 1416 1202 11.3
<7634> 星医療 27.2 590 464 3.7 1680 1620 9.6
<7187> ジェイリース 26.5 602 476 11.5 2170 1946 11.2
<4396> システムサポ 26.2 434 344 11.7 1066 954 15.9
<4800> オリコン 24.2 451 363 7.5 1620 1507 10.1
<9658> ビジ太田昭 23.4 887 719 7.4 3000 2792 8.9 *
<6919> ケル 16.1 635 547 0.4 2150 2142 7.2
<9428> クロップス 14.8 820 714 6.8 2854 2672 6.1
<6538> キャリインデ 14.1 299 262 20.0 1201 1001 13.4
<9325> ファイズHD 13.3 230 203 52.4 890 584 13.8
<3741> セック 10.4 381 345 2.1 1130 1107 15.9
<2689> オルバヘルス 10.2 899 816 31.6 2030 1542 7.2
<3784> ヴィンクス 9.0 850 780 3.7 2630 2537 11.1
<6061> ユニバー園芸 7.4 610 568 22.5 1641 1340 11.2
<6081> アライドアキ 6.8 298 279 0.1 850 849 -
<4979> OATアグリ 6.6 1853 1739 26.4 2488 1969 11.1
<2749> JPHD 6.5 1188 1116 6.6 3580 3358 8.5
<3918> PCIHD 4.5 582 557 17.5 1420 1208 11.6
<3924> ランドコンピ 3.8 381 367 9.2 960 879 13.2
<7191> イントラスト 1.9 315 309 23.0 1450 1179 13.2
<6488> ヨシタケ 1.6 388 382 5.8 1430 1352 7.0
<7525> リックス 1.0 872 863 2.8 3100 3017 7.1
<9233> アジア航 0.3 3439 3428 0.7 2580 2563 8.0
※ 2021年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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