飯野海が大幅高、円安を背景に都心一等地の膨大な含み益に脚光
飯野海運<9119>が全体軟調地合いに逆行高。カイ気配で始まり、前日比9%高の780円まで駆け上がる人気となった。タンカーやばら積み船、ケミカル船などを運航するが、利益の原動力は飯野ビルの賃貸など不動産事業だ。不動産投資信託など日本の不動産関連市場への海外マネー流入が顕著となっているが、ここ最近の円安を背景に今後は都心の一等地などへの投資意欲を一段と喚起する公算が大きい。そうしたなか、膨大な土地含み益を持つ同社株への注目が高まっている。22年3月期営業利益は前の期比10%増の75億2400万円と2ケタ成長を達成。23年3月期は70億円見通しと減益を予想するが、昨年6月に竣工した日比谷フォートタワーの存在が注目されており、今期はこのフォートタワーの通年寄与が見込まれることで、収益見通しが上振れる可能性もある。
出所:MINKABU PRESS
最終更新日:2022年06月02日 09時36分
出所:MINKABU PRESS
最終更新日:2022年06月02日 09時36分