ソニーGが米ハイテク株売りの余波で1000円超の急落、売買代金はトップに
ソニーグループ<6758>への売り攻勢が目立っており、1000円を超える大幅安となっている。売買代金は午前11時現在で1000億円を超え全上場企業を通じてトップ、同社株に対するマーケットの関心の高さをうかがわせる。AV機器のトップメーカーで、CMOSイメージセンサーで断トツの世界シェアを誇り半導体関連の一角としても存在感を高めている。ハード分野のブランド力に加え、映画や音楽、ゲームなどソフト分野での展開力も抜群。電気自動車(EV)についてはハード・ソフト両面での参入を経営戦略として描いている。こうした成長シナリオが評価され、昨年来ファンド筋の組み入れの動きなど海外投資家の実需買いが観測されていた。しかし、直近ではFRBによる金融政策の転換が想定以上にタカ派色の強いものとなり、ナスダック市場のハイテク系銘柄に狼狽的な売りがかさむ状況となったことで、同社株もそのあおりを受ける形となっている。既に上昇トレンドの足場となっていた5日移動平均線をマドを開けて下回る形となったが、次は1万4100円台に位置する25日移動平均線が下値サポートラインとして意識され、それを拠りどころに押し目買いの動きも観測される。
出所:MINKABU PRESS
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