新興市場銘柄ダイジェスト:MacbeePはストップ安、アシロがストップ高
<6907> ジオマテック 719 +100
ストップ高。三井金属<5706>と協働している次世代半導体チップ実装用特殊ガラスキャリア「HRDP」について、海外のICチップ実装デバイスメーカー向けの量産出荷が始まったと発表している。同メーカーは、HRDPを用いたSiP(System In Package)モジュールを5G市場など先端用途向けに製造・拡販する計画という。ジオマテックはHRDPに薄膜を提供している。
<7095> MacbeeP 7640 -1500
ストップ安。22年4月期第2四半期累計(21年5-10月)の営業利益を6.38億円と発表している。前年同期比増減率は非開示。主力のアナリティクスコンサルティング事業で既存案件が拡大したことに加え、新規案件の受注も堅調だった。通期予想は前期比34.9%増の10.60億円で据え置いた。進捗率は60.2%と好調だが、決算に目新しい内容がなかったとの見方から材料出尽くし感が出ているほか、換金売りにも押されているようだ。
<7378> アシロ 708 +100
ストップ高。22年10月期の営業利益予想を前期比12.4%増の4.06億円と発表している。弁護士を主要顧客とするリーガルメディアで営業体制を強化して新規販売枠数を増加させるほか、その他の顧客を対象とする派生メディアの送客数を増加させる。同時に発表した21年10月期の営業利益は8.5%増の3.61億円で着地した。リーガルメディア関連事業が伸び、増益確保に貢献した。
<5759> 日本電解 4295 +265
大幅に5日ぶり反発。米国市場向け車載電池用銅箔製品の供給能力を増強するため、米子会社が新工場を建設すると発表している。場所は米サウスカロライナ州カムデンで、既存工場に隣接させる。設備投資額は約1.4億ドル(約150億円)。生産能力は年産約9000トン。22年春に着工し、23年夏に竣工する。新工場で生産する製品は米国内の大手電池メーカーに供給する予定。
<4934> Pアンチエイジ 11370 +1500
ストップ高。22年7月期第1四半期(21年8-10月)の営業利益を20.74億円と発表している。前年同期比増減率は非開示。通信販売で広告投資が抑えられたことに加え、卸売販売で基礎化粧品「ザ クレンジングバーム ブラックリペア」などが伸びた。第2四半期累計予想は26.00億円、通期予想は60.00億円で据え置いた。それぞれ進捗率は79.8%、34.6%に達しており、第1四半期の好業績が評価されているようだ。
<3441> 山王 1627 +147
大幅に反発。22年7月期第1四半期(21年8-10月)の営業利益を前年同期比1017.8%増の1.48億円と発表している。5Gを中心とする通信向けに加え、産業機器向け、自動車向けの受注活動や生産拡充が奏功し、国内セグメントが黒字に転換した。第2四半期累計予想は249.4%増の1.60億円、通期予想は前期比14.1%増の3.00億円で据え置いた。進捗率はそれぞれ92.5%、49.3%に達している。
《ST》
提供:フィスコ