トビラシステムズ---21年10月期は2ケタ増収増益、迷惑情報フィルタ事業が堅調に推移
トビラシステムズ<4441>は10日、2021年10月期決算を発表した。売上高が前期比15.4%増の14.24億円、営業利益が同16.3%増の5.79億円、経常利益が同22.7%増の5.77億円、当期純利益が同19.8%増の3.86億円となった。
同社は犯罪抑止に効果的な迷惑情報フィルタ事業に注力してきた。具体的には、迷惑情報フィルタ機能の向上及びユーザーへの提供価値を高めるため、広告コンテンツをブロックするアプリ「280blocker」を提供していた合同会社280blockerの全持分を取得し、同社を吸収合併した。さらに、アライアンスパートナー網の拡大として、NTT東日本及びNTT西日本の代理店・特約店で「トビラフォンBiz」の取り扱いが開始された。その他、アライアンスパートナーとの協力関係の深耕を継続して行っている。また、各種施策により、月間利用者数の増加を図り、1,400万を超えるユーザーに利用されている。
迷惑情報フィルタ事業の売上高は前期比17.9%増の13.46億円、セグメント利益は同19.2%増の8.97億円となった。主力サービスであるモバイル向けフィルタサービス、固定電話向けフィルタサービス及び「トビラフォンCloud」を含むビジネスフォン向けフィルタサービスにおいて、引き続きサービス基盤の強化・拡大に注力した。
その他の売上高は前期比15.7%減の0.78億円、セグメント利益は同9.1%減の0.47億円となった。ホームページの制作運営支援事業や受託開発事業が含まれており、これらの事業については、積極的には展開しない方針としている。
2022年10月期通期の業績予想については、売上高が前期比14.8%増の16.36億円、営業利益が同11.5%減の5.13億円、経常利益が同12.8%減の5.04億円、当期純利益が同13.7%減の3.33億円を見込んでいる。
《ST》
提供:フィスコ