東芝は朝高後に値を消す、「事業ごと3社に分割」報道に強弱観対立
東芝<6502>は朝高後、値を消す展開。同社は主要事業ごとに会社を3つに分割する検討に入った、と複数のメディアが報じた。原子力や火力発電を手掛けるインフラ事業とハードディスクドライブを(HDD)や電子部品を手掛けるデバイス事業、それに半導体事業を独立させ、それぞれ上場させるという。12日に発表する中期経営計画に盛り込むことで調整が進んでいるようだ。多くの事業を抱える複合企業の価値が、各事業の価値の合計を下回るコングロマリットディスカウントを解消することが目的とみられている。この報道を受け、同社の株価は上昇して始まったが、上値では売りに押されマイナス圏に転じるなど、市場には強弱観が対立している。東芝では、「報道されたような事業の分割も選択肢のひとつとして検討しているのは事実」とするも、本日時点で決定した事実はない、とコメントしている。12日に予定されている決算とともに、企業形態の見直しが公表されるのかが注目されている。
出所:MINKABU PRESS
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