JCRファーマが急速上放れ、4~9月期営業利益が10倍化
JCRファーマ<4552>が大口の買いを集め2800円台のもみ合いを急速に上放れてきた。同社は遺伝子組み換え技術を強みとする創薬ベンチャーで、製薬会社として収益性の高さを維持しながらバイオ新薬開発にも力を入れている。28日取引終了後に発表した22年3月期上期(21年4~9月)決算では、売上高が前年同期比2.6倍の283億8300万円、営業利益が同10.4倍の136億4000万円と急拡大した。また、好業績を背景に年間配当も従来計画の16円から、20円に増額した。主力の成長ホルモン製剤「グロウジェクト」が好調に売り上げを伸ばすほか、アストラゼネカ<AZN>向け新型コロナワクチンの原液供給なども寄与し、大幅に収益を押し上げる格好となった。これをポジティブ視する形で投資マネーが流入し、株価水準を切り上げる展開となっている。
出所:MINKABU PRESS
出所:MINKABU PRESS