アウトソーシング---サステナビリティ関連ローンで150億円調達へ、事業展開加速や効率的レバレッジを予想
アウトソーシング<2427>は20日、サステナビリティ・リンク・ローンの融資契約を締結したと発表した。サステナビリティ・リンク・ローンとは、借り手のサステナビリティ経営を促進し、企業価値の向上と環境面・社会面で持続可能な経済活動の実現を目指す融資形態である。同社は新生銀行<8303>など複数の銀行からシンジケート方式で150億円を借り入れる計画で、事業資金に充当する。
同ローンでは、社会的課題の解決に関連した会社個別のサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPTs)を設定し、その達成状況と金利等の貸付条件を連動させることで、SPTs達成への動機付けが図られる。同社はSPTsとして(1)在留外国人の就労サポート人数の増加、(2)労働集約セクターからスペシャリスト人材(エンジニアを対象とするIT人材や理工系人材)へのキャリアチェンジを実現する人数の増加、(3)キャリアアップに向けた質の高い教育プログラム等の利用人数の増加、(4)産業生産性を改善させるスペシャリスト人材の育成数の増加を設定している。資金調達による事業展開の推進や、同社が掲げるサステナビリティ方針の実現加速、有利な金利を背景とした効率的なレバレッジ拡大が期待できると弊社は予想する。
《ST》
提供:フィスコ