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アウトソーシング---米電気通信工事事業会社を買収、成長の柱である公共向け事業の拡大加速へ


アウトソーシング<2427>は1日、子会社のアメリカンエンジニアコーポレイション(AEC:米国デラウエア州)が、電気通信工事事業を手掛けるIntegrity Networks, Inc.(米国ワシントン州)の全株式を取得し、子会社化したと発表した。
Integrity NetworksはITや弱電設備のシステム構築などを手掛けており、米国内の民間企業や公共企業のほか、米国政府機関(米海軍や米陸軍等)との取引実績を保有している。防犯システムやネットワークセキュリティ、入退管理、監視など、セキュリティサービスに関する知見を持っている。

アウトソーシングは業績平準化による成長基盤の強靭化を掲げ、ボラティリティの高い製造系アウトソーシング事業とサイクルが異なる分野や、景気変動の影響を受けにくい政府事業等の公共系アウトソーシング分野への業容拡大を推進している。AECについては、日本全国の米軍施設を中心に空調・電気工事サービスや建設物・設備の改修・保全サービスなどを幅広く提供している。アウトソーシンググループに参入することで、米軍工事入札の要であるパフォーマンスボンド(履行補償保険)の枠を拡張し、信用力や実績などの優位性を生かして大口案件の受注につなげるなど、順調に事業を拡大してきた。

今回のIntegrity Networks買収を通じ、同社は中期経営計画で成長戦略の重点施策として掲げる公共系アウトソーシング事業の拡大を加速させることが可能となる。Integrity Networksでは、米国本土に加え、環太平洋地区やグローバルレベルのプロジェクトへの入札参加が可能となる。また、AECでは弱電設備事業の優位性が強化される。これを受けて弊社では、公共系アウトソーシング事業においてサービスの競争優位性強化に伴う付加価値の向上や、グローバルでの顧客数拡大が進むものと予想する。

《ST》

 提供:フィスコ

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