東製鉄は大量買い注文で値つかず、今3月期営業3倍増益見込みで自社株買い発表も好感
東京製鐵<5423>が寄り付き大量の買い注文に商いが成立せずカイ気配で始まる人気となった。同社は独立系の電炉業界トップで業績は足もと厳しいものの、世界景気の回復を背景に急改善への期待が高まっている。前週末23日取引終了後に発表した21年3月期決算は営業利益が前の期比77%減の39億9500万円と大幅減益だった。ただ、前期の業績悪については株価に織り込みが進んでいた。一方、22年3月期の営業利益は前期比3倍の120億円を見込んでおり、これがポジティブに捉えられている。更に同日、発行済み株式数(自社株を除く)の1.80%にあたる215万株、20億円を上限とする自社株買い実施を発表したことで株高を後押しする格好となっている。
出所:MINKABU PRESS
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