エスプール---2Qは2ケタ増収増益、両事業ともに堅調に推移
エスプール<2471>は3日、2020年11月期第2四半期(19年12月-20年5月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比17.6%増の97.59億円、営業利益が同29.9%増の9.91億円、経常利益が同27.1%増の9.89億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同38.5%増の6.88億円となった。
ビジネスソリューション事業の売上高は前年同期比9.0%増の26.44億円、営業利益は同10.0%増の7.40億円となった。障がい者雇用支援サービスは、緊急事態宣言に伴う外出自粛要請の影響により障がい者の教育訓練に遅れが生じたことで、農園の設備販売は計画を下回ったものの、ストック収入となる管理収入が順調に積み上がっており、売上を堅調に伸ばすことができた。また、採用支援サービスは、コロナ禍により飲食業の応募受付は減少となったが、一方でデリバリーサービスやスーパーマーケットの応募受付が大きく伸びており、大幅な増収となった。損益面では、障がい者雇用支援サービスの管理収入の増加によって利益増となったほか、ロジスティクスアウトソーシングサービスは、巣ごもり需要によりEC通販の発送代行業務が大きく伸びたことで、利益が計画を上回った。
人材ソリューション事業の売上高は前年同期比21.3%増の71.42億円、営業利益は同33.0%増の7.86億円となった。主力のコールセンター業務に関し、ソーシャルディスタンスの取り組みによって稼働率の低下があったものの、未経験者の即戦力化に長けたグループ型派遣サービスの売上が引き続き順調に増加した。一方、販売支援業務は、店舗の時短営業や休業の影響により業務が大きく縮小となったが、コールセンター業務の伸びが大きく、人材派遣サービス全体では増収を達成することができた。また、地域別では、集中的に支店展開をしている札幌、東京、大阪、博多エリアが高い伸びを示した。損益面においては、売上増による利益増に加え、効率的な支店運営によって販売費及び一般管理費の増加をある程度抑制することができたことで、大幅な増益となった。
2020年11月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比17.8%増の206.36億円、営業利益が同24.7%増の20.00億円、経常利益が同22.3%増の19.88億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同19.0%増の12.88億円とする期初計画を据え置いている。
《ST》
提供:フィスコ