USEN-NEXT HOLDINGS---2Qも2ケタ増収増益、ほぼ全ての事業セグメントで増収増益を達成
USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は10日、2020年8月期第2四半期(19年9月-20年2月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比14.1%増の953.30億円、営業利益が同50.8%増59.44億円、経常利益が同51.1%増51.03億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同36.8%増24.28億円となった。
店舗サービス事業の売上高は前年同期比15.1%増の265.16億円、営業利益は同11.8%増の47.86億円となった。特に、業務店向け市場において顧客との取引の維持拡大、新規顧客の獲得及びブランド力の向上に取り組んだ。
通信事業の売上高は前年同期比6.5%増の208.18億円、営業利益は同28.1%増の18.45億円となった。ブロードバンドインターネット回線の販売代理は、 小規模事業者向けを中心とした新規獲得活動が引き続き堅調に推移しており、ワンショット型手数料獲得となる代理店事業から自社のサービス提供による契約回線等の獲得も順調に推移しており、ランニング売上の拡大による収益の安定化へのシフトを図っている。
業務用システム事業の売上高は前年同期比13.7%増の108.39億円、営業利益は同27.2%増の20.24億円となった。ホテル市場においては、新商品の市場投入や提案型営業の強化により顧客ニーズを捕捉し、市場浸透率の向上とシェアの拡大に継続的に取り組んだ。また、病院においては、人工知能を使った顔認証・保険証確認機能搭載の次世代型キオスクを市場投入するとともに、クリニック向け精算機の市場投入により、総合病院を中心とした機器導入による省人化・省力化が小規模な病院でも可能となり、納品数は堅調に拡大している。
コンテンツ配信事業の売上高は前年同期比30.9%増の205.98億円、営業利益は同3,290.0%増の3.29億円となった。映像配信サービスの市場が活性化する中、引き続きユーザーエクスペリエンスの改良、コンテンツの拡充、マーケットの開拓を進め、引き続き順調に契約者数を伸ばしている。
エネルギー事業の売上高は前年同期比8.7%増の153.31億円、営業利益は0.39億円(前年同期は3.06億円の損失)となった。業務店に対し様々なサービスとともにワンストップで提供することで、同社グループがサービス提供する価値を高めていっている。事業立上げ以来契約者数は増加しており、更なる顧客獲得に傾注して、安定的な黒字化を目指している。
メディア事業の売上高は前年同期比5.3%減の25.21億円、営業利益は同12.5%減の1.19億円となった。「ヒトサラ」では、関連する書籍の出版等、競合他社との差別化によるメディア力の強化を積極的に進めた。更に、 訪日外国人向けグルメサイト「SAVOR JAPAN」 を 運 営 し 、2020年2月よりナビタイムジャパンが運営する訪日外国人観光客向けナビゲーションサービス「Japan Travel by NAVITIME」と「SAVOR JAPAN」の店舗情報を連携させ、訪日外国人のレストラン選びをサポートするとともに、オンライン予約を可能にする取り組みを開始した。
2020年8月期通期の連結業績予想については、コロナウィルス感染拡大による業績影響リスクを考慮し、売上高が前期比12.1%増の1,970.00億円、営業利益が同9.2%増の90.00億円、経常利益が同14.9%増の77.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同45.6%減の33.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SF》
提供:フィスコ