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3681 ブイキューブ

東証P
188円
前日比
-5
-2.59%
PTS
186円
22:13 12/20
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
48.7 10.57 6.48
時価総額 49.5億円
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新型コロナで関心、「スマートグラス関連株」にマーケットの熱視線 <株探トップ特集>


―5G商用化サービス本格化で活躍余地高まる、労働力不足や働き方改革も普及を後押し―

  新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、企業は感染リスクを排除するためにイベントの中止や出張の自粛、出社禁止などの対応を余儀なくされている。「遠隔」がキーワードとなるなか、テレワークを可能にするツールを導入する動きが活発化しているが、ここにきて関心が高まりつつあるのが離れた場所からリアルタイムで現場の作業員に指示を出すことができるメガネ型端末「スマートグラス」だ。第5世代移動通信システム(5G)の商用サービスが今春から本格化すれば、高速・大容量といったメリットを享受するかたちで市場が一段と拡大する可能性があり、関連銘柄に注目したい。

●フィールド業務での需要増を期待

 スマートグラスとは、カメラやマイク、通信、GPSなどさまざまな機能が搭載され、メガネのように装着して使用するウエアラブルデバイスのひとつ。実際にみている光景に文字や資料などの情報を重ねて表示できるものが一般的で、AR(拡張現実)メガネと呼ばれることもある。視野を確保しながら両手が自由に使える利点から産業向けを中心に実用化が進んでおり、建設、製造、点検・保守、物流といったフィールド業務で作業員がスマートグラスを装着し、組み込まれたアプリを通じて遠隔地から指示を受ける「遠隔作業支援ソリューション」として活用されている。

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、日本人技術者を帰国させた企業にとって、いかに現地での生産を滞りなく行うかが大きな課題。発生源となった中国では官民が一体となって工場の稼働再開を急いでいることが伝えられているが、現地での指導役を担う駐在員らが戻れない日本企業は多く、作業状況が遠隔で共有できるサービスへの関心は今後一段と高まることが予想される。

 加えて、 働き方改革の側面でも需要が高まりそうだ。国内には少子高齢化を背景とした労働力不足や技術継承問題、人依存の作業による長時間労働など数々の問題があり、こうした課題を解決する手段としても煩雑な作業を省力化できるスマートグラスは市場が更に成長する余地があるといえる。

●ブイキューブはシステム提供開始

 ITサービス業界などで企業の業務継続を支援する動きが相次ぐなか、ブイキューブ <3681> は自社の拠点間情報共有システム「V-CUBEコラボレーション」と、米リアルウェア社製スマートグラスを連携した遠隔作業支援ソリューションの提供を開始すると発表。資料共有、映像書き込み、写真送信などを活用した遠隔拠点間のコミュニケーションが可能で、建設・設備関連業や化学・石油化学などの製造業、電力などのインフラ企業への提供を視野に入れている。

 また、オプティム <3694> は新型コロナウイルスの感染拡大対策支援として各種サービスの無償提供を開始しており、そのひとつがスマートグラス、スマートフォン、タブレットを用いて遠隔から作業指示ができる「Optimal Second Sight」だ。このサービスを利用する企業は出張することなく遠隔地での現場作業に対するサポートをオンラインで行うことができるという。

 このほかにも、ハイシンク創研(京都市)がスマートグラスを用いた現場作業支援ソリューションを日伝 <9902> を通じて本格販売すると発表。スマートグラス「AceReal One」を展開しているサン電子 <6736> [JQ]は、月島機械 <6332> や富士通エレクトロニクス(横浜市)と共同で、上下水道関連業務での導入に向けた実証実験を開始した。

●JMACS、santecなどにも注目

 これ以外の関連株では、遠隔中継ソリューションを展開するエヌアイデイ <2349> [JQ]、メガネ型ウエアラブル「JINS MEME」を販売するジンズホールディングス <3046> 、傘下企業がスマートグラス向け遠隔作業支援システム「IDEye」を提供しているIDホールディングス <4709> 、保守業務を遠隔支援できるARプラットフォームを取り扱う伊藤忠テクノソリューションズ <4739> に注目。

 スマートグラス用として世界最高性能の基板ガラス開発に成功している日本電気硝子 <5214> 、スマートグラスに搭載可能な遠隔業務支援システム「nvEye’s」を手掛けるJMACS <5817> [東証2]、スマートグラスソリューションを取り扱うsantec <6777> [JQ]、スマートグラスを活用して製造現場を支援する実証実験を始めたシーイーシー <9692> 、米リアルウェア社の産業用スマートグラスを販売している日本システムウエア <9739> などにも商機がありそうだ。

 スマートグラス大手のセイコーエプソン <6724> が販売する「MOVERIO」シリーズに対応したアプリやソリューションを提供している日鉄ソリューションズ <2327> 、ソリトンシステムズ <3040> 、サイバネットシステム <4312> 、フォーカスシステムズ <4662> も見逃せない。

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