三井不、菱地所など不動産株が頑強、33業種中「不動産」だけがプラス圏に
全体相場が大型株中心に全面安商状となるなかで、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>など不動産株に強い銘柄が目立つ。10時30分現在で東証1部33業種中、32業種が安いが「不動産」だけがプラス圏を維持している。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が観測されているが、これを受けて主力輸出株や内需でも消費やレジャーなどインバウンド関連が幅広く売られている。そのなか、不動産株は肺炎関連のデメリットを直接的に受けにくく、目先資金シフトの対象となっている。新型肺炎の世界経済への影響も一部で取り沙汰されるなか、来週予定のFOMCでFRBによる国庫短期証券の買い入れなど緩和的政策スタンスを後押しする可能性があり、世界的な金融緩和環境が続くとの思惑が不動産セクターにはプラス材料となる。
出所:MINKABU PRESS
出所:MINKABU PRESS