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ALBERT---2QもCATALYST(触媒)戦略を継続して推進し大幅な増収増益


ALBERT<3906>は7月31日、2019年12月期第2四半期(19年1月-6月)決算を発表した。売上高が前年同期比80.4%増の11.10億円、営業利益が同193.1%増の0.77億円、経常利益が同209.0%増の0.79億円、四半期純利益が同238.1%増の0.77億円となった。

第2四半期累計期間においても、「CATALYST(触媒)戦略」を継続して推進している。主要プロジェクトの受注が好調に推移すると同時に受注案件が大型化傾向にあり、売上高は堅調に推移している。一方、中長期的な継続成長のための基盤整備を行っており、一時的な費用を含め費用が増加している。人員増に備えた拡張及びセキュリティ強化を目的とした本社移転を実施し、また、一部のデータサイエンティストを品質管理体制の強化、整備を目的として再配置している。併せて、高度化する案件、拡大する組織に備え、データサイエンティストに加えコンサルティング営業や管理部門の人材採用を行っている。なお、2018年1月に行った戦略転換の流れの中、2019年6月にレコメンドサービス「Logreco(ログレコ)」を事業譲渡した。

2018年1月より遂行している、体制の改編、ケーパビリティの確保、重点産業・顧客のスコープから成る「基本戦略」が奏功している。体制の改編は、内部稼働率を最適と考える75%前後を維持し、アライアンス効果も含めデータサイエンティストは150名を超える等ケーパビリティの確保も進展している。また、AI実装を視野に入れた投資が見込まれる自動車、製造、通信・流通、金融を重点産業とし、中長期的な取引規模の拡大を図り、売上高に占める割合は80%前後となっている。

「CATALYST(触媒)戦略」については、トヨタ自動車<7203>、東京海上日動火災保険それぞれと資本業務提携し、これら2社とToyota Research Institute-Advanced Development, Inc.の3社間での高度な自動運転の実現に向けた業務提携に対し、技術支援を行っている。また、KDDI<9433>と資本業務提携し、「CATALYST(触媒)戦略」の展開においてKDDIグループとの連携も活用するとしている。なお、2019年7月31日付で三井住友フィナンシャルグループ<8316>と業務提携し、金融ノウハウ・金融データを活用することによる新たな金融サービスの開発、業務高度化及びプロダクトの共同開発等を目指している。

2019年12月期通期の業績予想については、売上高は前期比47.2%増の24.00億円、営業利益は同79.0%増の3.60億円、経常利益は同80.7%増の3.60億円、当期純利益は24.9%増の3.10億円とする期初計画を据え置いている。

《SF》

 提供:フィスコ

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