海運株への売り目立つ、世界景気減速懸念や拡大顕著な米貿易赤字を嫌気
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株への売りが目立っている。2018年の米国の対中貿易赤字が過去最高を記録したことなどを受け、トランプ米大統領が中国との通商交渉で強硬姿勢に転じるのではないかとの思惑が再燃している。対中国に限らず、トランプ政権の保護主義的な通商政策にも関わらず米国の貿易赤字総額は08年のリーマンショック以降10年ぶりの最高水準となっており、これが貿易摩擦問題を再び先鋭化させる材料になるのではないかという懸念が足もとのリスクオフ相場の背景にある。グローバルな物流ニーズの減退にもつながり、海運株にはネガティブ要因として意識されている。また、ここにきて世界景気の減速に対する警戒感が改めて高まっていることも嫌気されている。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)
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